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日本向けに発売したオフィスソフト「WPS office」のパッケージ | 中国のソフトウェア大手の金山軟件(キング・ソフト)はこのほど、「傘下の日本子会社が日本最大のベンチャーキャピタルであるJAFCO・ジャフコからリスク投資を受け、当該資金はすべて金山軟件の日本市場での運営と開拓にあてる」ことを発表しました。
中国の『国際商報』は、ジャフコの融資を受けた後、日本金山公司の株価総額は2200万ドルに達すると見られています。金山軟件の雷軍総裁兼CEOは、この動きは金山が国際化の道に向って歩み出した着実な一歩だと見ています。
2006年、金山軟件はシンガポール政府の直接投資基金、インテル投資公司、新宏遠創基金など複数の機関から合わせて7200万ドルの共同リスク投資を獲得したことがあり、当時、その資金は金山が海外上場する前の最大金額の融資だったと見られていました。
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キングソフト日本での子会社 | 金山軟件の日本子会社は2005年3月に、日本に設立されたもので、その後、金山が日本市場向けにリリースしたセキュリティソフト「金山毒覇」(キングソフトインターネットセキュリティ)やオフィスソフト「WPS office」などは、試作版の無料ダウンロードなどを通して、短期間で日本市場の好評を受けました。雷軍氏は2007年、金山はこれまでの経営方法を変えて、「現地の実情に立脚して、斬新なビジネスモデルを採用し、ソフトとインターネットを密接に融合させ、日本人の消費者向けに中国のソフトを提供していく」と意気込みを語っています。(『新京報』より) 中国ソフトウェア大手の金山軟件は7日、同社の日本子会社が日本のベンチャーキャピタル大手JAFCO(集富)から2億4000万円の投資を受けたことを明らかにした。
金山軟件の日本子会社は2005年3月に東京で設立。子会社は同年9月から日本で無料のウイルス対策ソフト「金山毒覇OpenBeta」を配布、約40万のユーザが使用した。ウイルス対策ソフトは2006年8月から有償使用に切り替え、無償使用していたユーザの10%が有償版も継続使用した。2006年9月21日には「金山毒覇OpenBeta」(2007年)の中国版と日本版が同時発売、有償使用ユーザはさらに増加している。(国際商報 2007年03月12日)
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