今週のスポットライトでは、中関村のアウトソーシング産業にスポットを当てます。
「ソフトウェア設計開発のアウトソーシング」とは、本来は自社で設計、開発するはずのアプリケーションソフトウェアの一部を、他社に委託してやってもらうことを指します。この産業は20年あまりの歴史を経て、今では、ネットワーク、通信とコンピューター技術を土台とした斬新な産業に発展してきました。ネットワークと通信技術を日増しに整備してきたことが、アウトソーシング産業のグローバル的な発展に土台を提供しました。アメリカの週刊誌『ビジネスウィーク』の統計によれば、現在、全世界ではソフトウェア売上の3分の1がアウトソーシングで作り出されています。
北京は中国のソフトウェア産業の中心地です。北京のアウトソーシングの発展は、国内でずっと指導的な地位を占めています。アメリカの有名なITコンサルティング会社Gartnerがまとめた報告書によりますと、現在、中国には、海外からアウトソーシングの注文を受けられる地元会社が全部で10社ありますが、その内の半分の5社が北京にあり、しかも、すべて中関村地域に集まっています。この5社の中で、最も実力のある会社・文思創新ソフトウェア技術北京有限公司と博彦科学技術北京有限公司の責任者にお話を伺ってきました。
中国市場は今後、世界でも三番目に大きいITサービス市場になるという予測があり、中国でまだ発足したばかりのアウトソーシング産業も、今後5?10年の間で大きな発展を遂げていくことが見込まれています。
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