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新農村建設ーー「山東省房干村」
   2007-01-29 11:15:52    cri
 新農村建設シリーズ三回目の今週は、山東省房干村が豊かになった「秘訣」と言われている「房干精神」をご紹介します。

 今の房干村は福祉のしっかりしている村です。小学校は隣村の子供も受け入れられるようにきれいに整備されています。村の出資でケーブルテレビが取り付けられてあり、香港のテレビ局も受信できるようになっています。冬になれば、無料の暖房供給が行われています。さらには、60歳以上のお年よりには、毎年、1000元の補助金が支給され、年に一度の国内旅行のプレゼントもあります。改革で豊かになった果実を皆が享受できるように、充実した制度が色々と設けられています。

  

 しかし、今や豊かな村として知られている房干村は、昔から豊かだったわけではありません。1960年代まで、ここは食糧も十分に取れなかった寒村で、食糧の半分は国からの特別配給に頼るしかなく、そのため、村を離れてよそへ逃れていく人や、お嫁さんがもらえない男性がずいぶんいました。また、自然環境も厳しく、木が少なかったため、水土が保持できず、作物の収量も低かったです。

 房干村で30年あまり書記をしていた増旗さんは、「村の発展には何よりも、自然環境の整備が必要で、そこからスタートした」と紹介してくれました。植林は、1950年代から始まり、何度も何度も失敗を繰り返し、それでも、房干村の人々はめげずに、苗を植え続けてきたと言います。韓さんは自ら陣頭に立ち、村人を連れて、山に行き、地面に穴を開けて、そこに土を埋めて木を植えたり、または山の中に堤防を築き、ダムを作って水をためて、農地に水が流れ込むよう水路を整備したりするなど、数十年来にわたって、奮闘してきました。さらに、みだりに野生動物を殺してはならないことや、木々を伐ってはならないことを村の決まりの中に書き入れました。これまでの約50年の間に、房干村は全部で800万本の木を植え、12個のダムを作り、10箇所の堰きとめ式の堤防を作り、すべての農地に水路を整備しました。

 そういうわけで、房干村の観光スポットの一つである「森林浴コース」に立った時、私は感無量でした。50年ほど前の禿山から、現在は松の木が生い茂げり、森林浴ができるほどの観光地にするまでには、どれだけの汗水が流されたのか、想像できます。

 「これらの木はすべて、村人がボランティアで植えたものです。何度植えても枯れたり、乱伐されたりしたこともありましたが、それでも植え続けてきました。隣村が捨ててしまおうとした苗木があれば、それをすべてもらい、ひたすら皆で木を植えてきました。環境作りこそ発展の第一歩で、大自然を守って、動植物を守ってこそ人類自身が発展できます。前の代の人が木を植え、後世の者がその陰で涼むという中国の言葉がありますが、数十年経った今、私たち自身もその恵みを受けられるようになったので、本当に嬉しいです」、と韓さんは誇り高く話していました。

 ところで、房干村にはユニークなルールがいくつかあります。外部の人間から見れば、驚きのルールばかりです。例えば、全面的な禁煙。村人はタバコを吸ってはならないという決まりがあります。もちろん、賭博、節度の過ぎた飲酒も禁物で、発覚した場合、罰金が徴収されることになっています。それから、毎朝6時半に、村民委員会の全員が集まってミーティングをするという仕来りもあります。しかも、これは旧正月の三日間の休みを除いて、一年362日間、毎日やっています。

 房干村では、皆の力を集結して、ボランティアで取り組むことが多いだけあって、ある政策を決定する時、幹部の合意は勿論、村人の理解も必要不可欠だとされています。そういう意味から見ても、この朝のミーティングがたいへん重要な役割を果たしています。

  

 ところで、韓増旗さん今後の村の発展目標について「皆の生活が絶えず向上し、家々が日本のように、マイカーに乗れるようになってほしい」と語っていますが、これについて、現在の書記・韓汝忠さんは、「マイカーの普及という数年前に立てた目標は、今になって見ると、なんでもない達成しやすい目標になりました。車の値段が安くなり、3~5万元で買える車もあり、村人にとってそれほど負担になる金額ではありません。また、村はこれからマイカーを購入した家に、補助金を出すことも考えています。それよりも、村の書記として今、悩んでいることがあります。村人は皆、前よりも楽な仕事をして、前よりも快適な暮らしを送れるようになりたいと望んでいるようです。皆さんのこの願望に、どのようにして継続的に応えていけばよいのか、書記として責任を強く感じています」と話しています。

 一方、房干村の発展モデルについて、専門家たちは肯定的な意見が多いですが、中には、房干村の今後の発展には、観光業が継続的に、安定して発展していけるかどうかが鍵だと、リスクが存在していることを指摘する声もあります。房干村で長年、調査、研究をしている中国社会科学院社会学研究所の馬福倫さんは、「房干村は自分の村に適したモデルを開発したと思います。このような房干村モデルは他の辺鄙な地域にとって、大いに参考になるのではないかと思います。中国の新農村建設の要は新農民を養成することだと思います。房干村では、人々が子どもの教育を重視し、お年よりを敬い、勤勉で、良い生活習慣を保っています。ここでは、新農民が確実に育っていると思います。もう一つ、新農村建設は国の支援と農民たちの意欲的な参加のどちらも欠かせないものだと思います。そういう意味でも、自主努力で頑張っている房干村は良い手本を示したと思います」と語っています。(取材:王小燕)

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