今月のスポットライトは、中国の「新農村建設」についてお伝えいたします。「新農村建設」の戦略が打ち出された背景や今、観光業で村おこしをしている山東省・房干村の実例をご紹介します。
中国では、国土面積の80%が農村地帯で、総人口13億人のうち、農民が8億人を占めていますが、農村住民と都市住民の所得格差は3倍以上もあり、発展の不均衡が今後の経済の持続的な発展に与える影響が懸念されています。こうした背景のもとに、2005年10月、中国政府は「社会主義の新農村を建設する」という発展戦略を打ち出しました。この戦略は、中国が「工業は農業に報いる、都市は農村を支援する」という考え方に基づいて提出されたもので、国は農業、農村、農民に対する全面的な支持を強化し、「生産を発展させ、生活にゆとりをもたせ、気風を文明的にし、村の状況を改善し、管理を民主化する」という具体的な目標を掲げています。
新農村建設は国の農村重視の姿勢と農民側の意欲的な努力の両方が備わって初めて成果が出るという学者の指摘がありますが、今週からしリーズ番組で、中国の農村の取り組みをご紹介します。ご期待ください。(Yan)
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