全国工商聯併購公会、全球併購研究中心などの機関が行った2006年「中国10大M&A(企業の合併、買収)」の選考結果が先ごろ発表されました。2006年は外資主導のM&Aが依然として目立ったものの、国内勢力の台頭により注目が集まりました。
「10大M&A」は次の通りです。
1、ベルギーのビールメーカー、インベブ(Inbev)の福建雪津啤酒集団を買収
2、中国鋁業によるアルミ企業8社の合併、買収
3、ゴールドマン・サックスの双匯集団買収
4、宝鋼集団の邯鄲鋼鉄集団買収
5、国美電器の永楽電器買収
6、広発証券の裏口上場
7、華潤集団による華源凱馬の再編
8、中国藍星集団による仏・ローディア、Adisseoの合併、買収
9、香港電訊盈科の株式譲渡
10、米シティグループおよび中国人寿保険などによる広東発展銀行の共同買収
それによりますと、本土資本市場勢力が主導したM&A案件が半数以上を占めたことが分かりました。このうち国内企業同士のM&A取引については、宝鋼や中国鋁業をはじめとする「国家チーム」がM&Aの手段をより多く利用して産業統合を強化するという強硬な姿勢が見られます。
また、国際調査機関Dealogicのデータによりますと、2006年1ー11月、外資主導の中国企業M&A案件は、2005年同期比1.3%増の計735件で、取引高は同1%増の302億ドルとなりました。一方、同時期の国内企業同士のM&A案件は同25%増の計1270件で、取引高は同77%近く増加し、568億ドルに達しました。(新華ネットより )
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