天津経済技術開発区濱海新区は中国北部の沿海地帯にあり、敷地面積は2200平方キロ以上あります。今年の初めに開かれた全人代・中国全国人民代表会議で、温家宝首相は濱海新区の開発と開放のプロセスを推進させることを求め、濱海新区の発展を地方戦略から国家の発展戦略に組み入れました。これは濱海新区の発展に新しいチャンスをもたらしました。濱海新区管理委員会の皮黔生主任はこのほどの記者会見で、2006年濱海新区の発展見通しについて、「2006年、濱海新区は天津市と渤海湾地域の調和の取れた経済発展に新たな貢献するだろう」と述べました。
天津は沿海地区の優位性を発揮し、国際物流センターと国際港運センターの建設を速めるため、天津濱海新区国際貿易子運サービスセンターが運営に入りました。この他、天津港の深水航路の整備や、30万トン級の原油埠頭、北疆コンテナー物流センター等の建設も速められています。これら大型プロジェクトは地域経済の発展を大いに推進させていくに違いがありません。これについて、天津市海洋局の張海河局長は記者のインタビューに答えた際「天津港では、まもなく、面積33平方キロの東彊港と4平方キロの南彊港が建設されますが、その建設についての申請は国家の審査と許可を受けていますが、面積12キロ以上ある港前工業区の第1期工事の実施もすでに国家の許可を受けました」と話しました。
濱海新区では、中国石油化学集団の投資により、1250万トンの石油精錬工場と100万トンのポリエチレン生産工場の建設が含む大型プロジェクトの導入と外資系企業の招致などで、大きな進展を収めました。このほか、80億元を投入た天津塩基工場と新港船舶工場の引越し改造工事も進められています。これについて皮黔生主任は「去年6月に、韓国LG社 や香港錦湖ダイヤ社など、1億ドルをこえた10件余りの大型プロジェクトを導入したほか、国内各地と750件余りの経済協力協定に調印しました。そして、中国科学技術省と天津市の協力による国際バイオ医薬開発パーク、中国科学院バイオ研究所による天津工業バイオ技術開発基地、中国民用航空総局と天津市の協力による民用航空科学技術産業基地が建設されることになります」と語りました。
今後5年間、濱海新区はその優位性を引き続き発揮し、インフラ施設の整備を速め、対外開放を一段と強化し、地域経済の発展によりよいサービスを提供しています。今後、地域の発展計画が引き続き健全になり、革新を強め、自らの発展戦略、政策、措置の実施に力を入れ、新たな発展方式を探し、全国の地域経済の発展に経験を提供していくことになっています。これについて、天津市国土資源局の蔡雲鵬副局長は「濱海新区の陸地面積は2270平方キロで、その中に、1211平方キロは建設用地があります。15%の土地は利用されていません。我々はこれらの土地の利用について検討してます」と話しました。
濱海新区の構想によりますと、天津が中国北方の対外開放の窓口と経済が繁栄し、環境が美しい新しい型の都市に建設されます。
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