北京の伝統的建築と言えば、どんなものを思い出しますか。中国建築の誇りとしての故宮や、イ和園、天壇公園などはもちろんですが、それは昔、皇帝のお住まいや庭園ですから、庶民にとってはちょっと高嶺の花。北京を代表できる庶民的な伝統建築は、やっぱり四合院でしょう。
このほど、北京市の競売会社・北京盛佳国際競売公司がこのほど、北京の伝統的民家「四合院」の専門オークションを8月に開催し、約20カ所を集中的に売り出す計画を披露しました。
今回売りに出される四合院は、明や清の時代からの旧市街にあたる西城区や東城区に集中していて、敷地面積は290から1100平方メートルと様々、評価価格は数百万元から1千万元程度です。値段の最も高いものは、1平方メートル当たり2万元ほどするということです。
北京市政府は四合院など旧市街の歴史ある伝統家屋の購入や保護を促すため、2004年に関連の暫定的な規則を発表しました。これによって、購入者の出身地規制が廃止され、北京市以外の地域や、外国の個人・団体による四合院の購入も可能になったのです。また、今までの例から見ると、四合院の購入者は個人より企業のほうが多くて、国内外の有名ファンドやほかの省や市の北京駐在事務所、有名な飲食企業、美術品投資機関などがメインとなっています。(劉叡琳)
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