中国東部沿海地域にある江蘇省無錫市ではこのほど春の経済貿易商談会を行いました。この中で多数の製薬プロジェクトやハイテク産業を含んだ汚染が少なく、技術水準の高い投資プロジェクトについて合意されました。そのうち、日本の遊園施設メーカー・泉陽興業株式会社の「太湖の星」という、世界初の水面に浮かぶジャイアント・ホイール、巨大観覧車を設けるプロジェクトは注目されます。関係者の佐々木しこう志剛さんに話を聞きました。
佐々木さんは日本泉陽興業株式会社中国事務所の首席代表です。中国語が流暢な佐々木さんは1980年代に初めて中国に来て、遊園施設の販売に携わっています。これまで、佐々木さんは中国の多数の街の遊園施設の設置に加わっています。
これについて佐々木さんは次のように話しました。
「会社から派遣されて中国に来てすでに26年が過ぎました。中国の改革開放をこの目で確かめてきたとも言えるでしょう。とても光栄に思います。無錫に対する印象は最初『無錫旅情』という歌から来たものです。この歌に出会ったことで、日本の人々がこの街を知るようになりました」
日本泉陽興業株式会社は日本で重要な遊園施設のメーカーで、ジャイアントホイールの製造で知られ、ご存知の方も多いでしょう。
会社の製品ジャイアントホイールについて、佐々木さんは「ジャイアントホイールの150年にわたる発展の歴史を見ても分かるように、単なる公園の施設から街のシンボルとなっています。無錫で観覧車を設置することにしたのは、ここはきれいな自然に恵まれていると同時に、近代化が進んでいるからです。『太湖の星』と名付けたのは、太湖に浮かぶ星になってほしいからです。これは世界初の水面に浮かぶジャイアントホイールとなり、夜に電飾をつけると、とても素晴らしい景観が見えてくれるでしょう」
無錫市の湖、太湖でジャイアントホイールを建設する構想は、早くも1980年代に初めて無錫に来た時にすでに持っていたと佐々木さんは言います。2004年に、佐々木さんは再び無錫に来て、この構想を固めました。日本の本社と無錫側に連絡した結果、認めてもらいました。
佐々木さんは「2000万ドルを投資して、無錫の太湖の湖面にジャイアントホイールを建設することはうちの会社にとって、中国での投資の転換点です。これまでは普通の商売をしていましたが、今回は中国に単独出資の企業を設けることになりました。そして、私個人にとって26年の夢がようやく叶えられて、とても励みを感じます」と述べました。
この夢を叶えるため、佐々木さんは現地でデータを集め、努力を重ねてきました。無錫は山あり、湖がある街で、自然に恵まれている上に、観光資源も豊富で、「太湖の星」は必ず、無錫の新しいシンボルとして注目されることと佐々木さんは信じています。
日本の企業が無錫市の湖でジャイアントホイールを建設するという「太湖の星」プロジェクトはすでに着工したそうですが、湖の上にどんなものが出来上がるか、中国の人々から期待されています。
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