2005年、遼寧省の装備製造企業は、技術の改造と刷新によって、国内で多くのナンバーワンを作り出しました。例えば、瀋陽送風機グループが国内最大の液型交換機を開発し、大連重工グレーングループは国内の鋳造業界で最大の真空精錬炉と最大の高温熱処理炉を取り付けています。このように、これら技術の刷新は遼寧省の伝統的な産業を大いにサポートし、産業構造の調整、改造、グレードアップを大いに推し進めています。

　これについて、大連重工グレーングループのス勝副社長は、「もしハイテクや高付加価値の基盤がなければ、企業は永遠に成長できない。そのため、企業はハイテクのサポートを必要とすると同時に、高付加価値製品による力強い支えも必要である」と、述べています。

　ここ20年、遼寧省は絶えず科学技術の刷新を通じて産業再編を行い、製品の構成を調整して、技術保有量を増やしています。

　大連工業機械グループは、遼寧省装備製造業で、最も重要な企業の一つです。長い間、新しい技術を導入し続けた上、刷新を重ねてきました。現在は製品構成が大きく変化しており、主な製品は普通の工業機械からデジタル機械に変わっています。生産した中級高級のデジタル工業機械はすでに国家の重点業界の核心的製造分野に進出しており、さらに一部は輸入品を取って代わっています。一方、このグループはすでに国家重点プロジェクトや国民経済の各部門に完備した技術装備を提供する力を持っています。

　大連工業機械グループ有限会社の陳永開社長は、「われわれのような大企業にとって、新型の工業化は避けては通らない道である。先進技術を導入して消化しさらに刷新するという道は、第11次5ヵ年計画でも継続されていく。これこそが企業の競争力を高めることができ、真に国内外の市場需要を満たすことができる」と述べました。

　ところで、「第11次5ヵ年計画」期間中、遼寧省の伝統的な産業を制限するネックは技術問題です。これに対して、省政府は重要な技術、核心的技術、関連技術及び戦略的ハイテクなどの研究に力を入れており、重点的な業界の技術は力強く推進され、企業の核心的な競争力も高められています。デジタル工業機械を例として取り上げますと、瀋陽工業機械や大連工業機械は大型デジタル回転作業台の設計を完成させました。2005年、遼寧省の工業機械産業の売上額は120億元、日本円にして1800億円に上り、全国の同業界でトップを占めています。

　自動車産業も同じです。華晨自動車グループは、最初は世界ブランド車の車台やイタリアの車体設計などを導入し、それを基盤に開発してきました。今は、知的所有権を持つ軽乗用車が生まれました。これについて、祁玉民社長は、「われわれ民族工業は、希望に満ちている。肝心なのは、プロジェクト、企業、指導者を正しく決めることや、技術による進展が長続きできる制度を整えることである」と考えています。