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新農村の「都会人」
   2006-05-01 16:06:16    cri
 瀋陽市渾南新区は、もっぱら農家のために作られたコミュニティーです。面積23万平方メートルに上る敷地内には、近代的なビルが集まり、インフラが整備されているほか、ガス、電話、有線テレビ、光ファイバーによる通信ネットなども完備されています。ここにはすでに1万2千人あまりの農家が入居しました。

 年配者の安奉寿さん一家はここの住民です。およそ130平米の新居には液晶テレビ、冷蔵庫はもちろん、エアコンやレンジなどといった家電がそろっています。安さんの話によりますと、今まで耕してきた耕地は渾南新区に収用されてから、地元政府から充実した補償金が給付されました。そして、自分の3万元、日本円にしておよそ45万円を足して、この家を買ったとのことです。安さん一家はもともと70平米の家に住んでいました。広くて、日当たりのいい新居に転居してきた当時の気持ちについて、安さんは、「とにかく感激しました。いままで夢でしか見なかったことが、すべて実現できました。暖房がついているし、上下水道もあります。ここは都会人並みの暮らしですよ。農家としてこんなすばらしい家に住めるなんて思ってもみなかったのです」と、興奮気味に話しました。

 老後生活を保障するため、コミュニティ?はすべての住民を社会保障制度に加入させました。このため、去年12月から安さんを含めた120名の高齢者は養老保険金を受け取っています。その金額は毎月350元、日本円にしておよそ5250円となっています。

 安さんは、「これからわれわれ農家も都会人のような老後生活を送ります。共産党の良い政策のおかげです。これまでは、働けなくなると息子に頼るしかありませんでした。今では、養老金がもらえるので、安心しました。今後の暮らしには問題ないと思います」と、しみじみと語りました。安さんは今老後生活を思う存分楽しんでいます。お天気の時には、近くにある公園を散策したり、長く付き合ってきた近隣の人とおしゃべりしたりするほか、将棋などをも指したりしています。さらに、インターネットもここでの生活に重要なものになっているようです。「インターネットで主にニュースをチェックしています。二三年前から利用し始めました。毎日3時間ぐらい接続しています。もう毎日の生活に欠かせないものになっています」と、話しました。

 朝鮮族の金東列さん一家もこのコミュニティーの住民です。金さんは40個あまりの鉢植えの手入れに時間をかけています。奥さんは朗らかな性格の持ち主で、民族舞踊を踊るのが大好きです。今は畑仕事に追われることもなく、養老保険がもらえるので、踊るときも最高に楽しいとのことです。「毎日が楽しいです。踊ったり、マージャンをしたりしています。以前は、食事すると、煙に燻られて顔や手が真っ黒になりました。今では、電気炊飯器などを使っているので、ほら、手なんかはいつもきれいです。今の暮らしは、都会人より気楽だと思いますよ」と、喜んでいます。(担当:朱丹陽)

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