遼寧の青写真ーー11次五ヵ年計画における工業改革について
今年、中国の11次五ヵ年計画の実施に合わせて、遼寧省は経済と社会の発展を目指す「遼寧省の5ヵ年発展計画」を制定し、向こう5年間の発展目標を確定しました。
今回の「遼寧省発展計画」では、国有企業の改革を深めることを、遼寧省の体制改革の核心にすると明確にしました。それは、株式改革や経済所有制の多様化など、国有大型企業の改革の位置付けが重点に置かれています。これについて、李英傑シン陽市長は、「旧工業基地では国有企業が比較的集中しているので、国有資産は莫大です。これら国有企業の配置に対して戦略的な調整を行わなければ、遼寧省の旧工業基地の振興は空論だけに終わるでしょう」との見解を示した。そして、「遼寧省発展計画」が省内の発展の重点を見極めるものだと、評価しました。
東北地区で唯一の沿海の省として、遼寧省はより開放を実現させる面で、自然条件に恵まれています。「遼寧省発展計画」によりますと、向こう5年間、遼寧省は沿海経済圏の建設に力を入れることになっています。それは、大連東北アジア国際航空運輸センターの建設を速めると同時に、大連の長興島、営口沿海産業拠点、西側の錦州湾の建設に重点を置くことです。これによって、沿海と内陸の連動といった対外開放の新たな配置を作り上げることができます。(朱丹陽)
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