この計画では、農業と農村作りへの投入を強めていくことを明確化しました。さらに農民の所得の増加、農村の工業化と都市化、農業の近代化プロセスを推し進めることを図っています。これは人口が2000万人もの農民にとってはいうまでもなく喜ばしいことです。遼寧省農業委員会の万福民委員長は、
「遼寧省では県レベルの区域経済が立ち遅れています。来年から、この分野の発展に力を入れ、農業の総合的な生産力を高めていきます。そして、貧困地区への援助を強化して、農民の所得を増やすことに努めていきます」と述べました。
これら目標を実現するのには、交通網の整備、エネルギー供給の拡大、水資源不足の緩和などが欠かせません。遼寧省交通庁の責任者鄭玉タク氏は「今後5年間、高速道路を新たに2080キロを開通させると同時に、港湾では147つの停泊地を増設します。その輸出入量を今の2億6000万トンから5億トンに引き上げます。もし、この目標が実現すれば、旧工業基地の振興にとっては大きなサポートになると思います」と話しました。
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そして、「遼寧省5ヵ年計画」では、住民の生活レベルの向上も重視しています。住民の切実な利益に関わる教育、保健、雑居地の改造、就職や再就職などに対しては、具体的な手配と配置をしています。
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このように、「遼寧省5ヵ年計画」は、向こう5年間における経済と社会の発展の青写真を描きました。これから、遼寧省は、旧工業基地の振興や沿海都市の開放という二つのチャンスをつかんで、定めた目標や念願に向かって地道に各事業を展開していくに違いありません。
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