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世界一の外貨準備高、「喜び半分、心配半分」
   2006-04-18 13:23:54    cri
 中国の外貨準備高が今年の2月末の時点で日本を抜き、世界一になりました。これは中国人にとって驚きであり、誇らしい思いもします。

 このニュースを聞いた後、日本の外貨準備高が世界一になったのは、いつだったかを調べたのですが、日本が先進国の仲間入りをしてから20年以上も経った後の1980年代の後半のことでした。ですから、中国が今の時点で世界一になった事には、私もビックリしました。今日は新華社のネットに掲載された記事の中から、この事態を中国はどう捉えているかをご紹介します。全体的な受け取り方を、ひと言で言えば、「喜び半分、心配半分」といった感じですね。

 まず「喜び半分」というのは、「外貨準備高が増えたという事は、その国の富が増えたことを示し、その国の総合的な国力を高めたことになる。従って国によるマクロ経済コントロールの能力や、国際的な金融リスクに対応できる能力を高めることになる」という評価ですね。

  

 では「心配半分」というのは、何なんですか?心配のひとつは、ただでさえ、人民元の為替レートを上げるべきだという国際的な圧力があるのに、世界一になったということで更にその圧力が強まるのではないかということです。二つ目は、外貨準備高が増えた原因のひとつには、貿易黒字が増えたという事がありますから、貿易摩擦が更に激化するのではないかという心配ですね。この所中国と、アメリカやEUなどとの間で貿易摩擦が相次いで起きていますからね。では今後中国政府としては、この問題にどう対応して行こうとしているのですか?

 中国の中央銀行である中国人民銀行の関係者は、「世界一と言っても、一人当りの外貨準備高は日本の十分の一にも及ばないし、今後更に外貨準備高を増やそうなどとは考えていない」などと発言して、努めて冷静に対応しようとしています。そして今後は、中央銀行が外国為替市場に対して行っている管理を徐々に弱めて、今は主に政府が持っている外貨を民間も持てるように為替管理体制を改革したりすることにしています。(04/14 中村)

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