4月に入ったこの一週間、中国ではホットな経済の話題が沢山ありました4月1日から、新しく改正された消費税政策がスタートし、北京市の交通ICカードも発売開始となりました。
4月1日から、中国では新しく改正された消費税政策がスタートしました。今回の消費税改正は1994年の税制改革以来、12年ぶりのことで、「消費税の手術」とも呼ばれています。『消費税の手術』ということは、かなり内容が大きく変わったということですね。一体どんな新しい変更点があるのですか。
まずは、自動車の排気量による税率の変更です。環境保護を推進するため、排気量が少ない小型車の消費税を減らし、一方排気量の多い大型車に対しては税率を増やしたのです。例えば、排気量1500cc以下の車は5%から3%へ、、一方4000cc以上の車は8%から20%にまで高められました。排気量の少ない小型車を増やす事によって、環境に優しい社会を作ろうという狙いですね。
また、割り箸には5%、ゴルフ用品には10%の消費税を新たに徴収することになりました。割り箸への課税も、狙いは環境保護を促すためでして、割り箸の消費量を減らすことによって木材の伐採を少しでも減らそうというものです。ゴルフは庶民にとって、まだまだ高嶺の花ですから、贅沢な消費だとして、消費税を高めたのです。
それと、もう一つ注目すべき内容は、化粧品が消費税の課税対象から外れることです。これは女性にとっては、嬉しいニュースです。庶民の生活レベルや美意識の向上により、化粧品は中国では既に一般的な消費品目となっていますので、これからは化粧品や美肌美髪用品に対する消費税がなくなりました。
最後に、もう一つ注目すべきは、中国のアルコール度の強い白いお酒「白酒(ばいじゅう)」からも20%の消費税を徴収することになったことです。お酒が好きな人にとってはちょっと寂しいニュースですが、健康のためにも、お酒はやっぱり控えめにした方がいいですね。(劉叡琳)
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