こうして、次の日、頭領は数十人を連れ、お土産などをたくさん持って出かけた。そしてなんと半年すぎてから、やっと三人の住むところにやってきた。
そしてみんなは、自分たちの過ちを正直に認め、今の苦しみを言い、どうか戻ってくるようにと心を込めて頼んだ。
ところが、三人はそうたやすくうなずかない。
頭はいう。
「私は神の指図があってあんたたちのところに行ったんだ。やったことすべては神に言いつけのまま。かなり疲れたのに追い出されたのでは、そう簡単に帰れないよ」
魔除け師はいう。
「私も神の使いでいき、すべてみんなのためにやったのに。もう疲れたよ。それなのに追い出されてんだからな」
大工も言った。
「毎日、みんなのために汗水流し、一心にやってきたのになんだい!?」
これに頭領と人々はうつむいてしまい、中にはすまないことをしたと涙を浮かべるものもいた。すると人々は跪き、「もし、あんたたちが戻らなければ、俺たちは生きていけなくなる。どうか、助けてくださいな」
これに頭領も涙を流した。
「どうか、頼む。もし戻らないというのなら、わしらはここで死ぬ!」
これに三人は心を打たれた。
「そこまでいうなら・・・。で、以前のように私たちのいうとおりにするか?」
三人がこう念を押すと人々は「する、する。言うとおりにする」といっせいに答えた。
「よし。それなら、戻ろう。しかし、昔のように私たちの食うもの、着るものなんかは世話するんだぞ、それに今では私たちは妻も子供もいるんだ。その分まで世話できるか?」
「わかった。わかった。もちろんだ。世話するよ。世話する」
「よし。今から戻る支度するから、明日まで待ってくれ」
これに頭領と人々は大喜び。こうして、頭領たちについてもとのところに戻った。というわけで、頭、魔除け師と大工の三人は以前のようにまじめにそれぞれのやるべきことをやり、悪を懲らしめ、良きを守り、化け物を退治し病をも治し、家を建て直し、いろいろな道具を作り使い、それに作物をまた植えた。そしてみんなは、この三人の言うことを聞き、事を運んだので、世の中は以前のように穏やかになり、豊かになって、人々は仲良く幸せに暮らしたワイ。
さて、ここはどこでしょうかね?
そろそろ時間のようです。では、来週またお会いいたしましょう。
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