4月下旬の北京は春本番です。ハクモクレンや、黄色いオウバイの花、それにピンク色をした桃の花やライラックなどが咲いていて本当にキレイです。特に黄梅は、春を迎える花という名前の迎春花とも呼ばれていますから、この時期にピッタリですね。まだその他にも名前を知らないたくさんの花が一斉に咲いて、春の到来を歓迎しているようです。
こんなにキレイな季節を迎えたので、今回の中国メロディーは「春」をテーマに中国各地の曲を紹介しましょう。春は一年で一番美しい季節だと言えます。春を待ち焦がれている子供達にとっても、寒く長い冬が終わり、明るくて暖かい春を迎え、色とりどりの花が咲いている芝生で自由に遊べることは何よりも嬉しいことですね。中国のわらべ歌の中にも春をうたったものがたくさんあります。今日はまずお送りするのは、私も子供の頃良く歌った「春天在哪里(春はどこにある)」です。この歌は中国では誰でも知っている歌です。
春はどこにある
春はどこにある
春は子供達の目の中に
ここには緑の木、ここには赤い花
また、歌をさえずる高麗鶯もいる
M1 春天在哪里 2'58''
懐かしいわらべ歌を聞いて、楽しかった子供時代を思い出しました。さて、続いてお送りするのは、新疆ウィグル自治区の民族楽器・レワープが奏でる「春天的歌(春の歌)」です。レワープは新疆ウィグル自治区の独特な民族楽器で、600年以上の歴史がある古い楽器です。毎年5月から6月ごろ、天山山脈の雪が溶け、春風が吹いてくると、大地は生気に満ちてきます。そして、多くの馬が天山の麓の草原で自由に走りまわります。この曲は、広大な大地で暮らすウィグル族、タジク族、ウズベク族の人々の春を迎える喜びの気持ちを表しています。
M2 春天的歌 4'20''
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