それら14種目の競技は、搶花砲、真珠球、木球、蹴羽根、蹴球、馬術、ブランコ、武術、龍船、民族式の相撲、弓術、高脚競速、駒、押加です。
搶花砲:「フープ」の奪い合い。東洋のラグビーと呼ばれています。南方の少数民族チワン族、トン族の間で盛んに行われているスポーツです。試合は、60×50メートルの運動場で行われ、2つのチーム、それぞれ8人の選手が出場します。
直径5センチのフープが空に打ち上げられ、そのフープを手に取った選手は相手側にあるゴールに向かって走り、そこに入れると得点1となります。40分間で、得点の多いチームが勝ちます。(写真01.02)
真珠球:北方の少数民族、満族の伝統スポーツです。真珠の採集作業からヒントを得て、出来たスポーツだそうです。試合会場は、「水エリア」「封鎖エリア」「得点エリア」に分けられ、参加する二つのチームはそれ ぞれ、3名、2名、1名の選手を各エリアに配置します。使うのは、真珠色のボールとバットです。(写真03)
木球:ホイ族の青少年が放牧の合間によくやるスポーツです。ホッケーやアイスホッケーに似ています。(04写真)
蹴羽根:南の少数民族トン族、ミョオ族、水族などのスポーツです。バレーボールに似た競技で、ネットがありますが、ボールの代わりに羽根突きの羽根に似たもの(穴あき銭や金属片に鳥の小さな羽を数枚さしたもの)を使います。選手は足や頭、体を使えますが、手は使えません。(写真05)
蹴球:清の時代の「石だまを蹴る」スポーツです。(写真06)
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