暦のうえでは立秋を迎えましたが、北京はまだまだ暑い日が続いています。日中は暑いですが、夕方になると涼しく、さわやかな風が吹いてくるのが北京の夏です。最近は少しずつ秋の涼しさも感じられるようになりました。さて、19日は旧暦の七夕祭りにあたります。中国の伝説では、牽牛星と織女星がこの日に天の河を渡って出逢うという物語がありますが、このお話は日本でもお馴染みですね。子供のころ聞いた美しい伝説や民謡は、今でも心の中に深い印象として残っています。
今日の民族メロディーでは、有名な児童合唱団・中国交響楽団少年少女合唱団が歌った中国民謡をお楽しみいただきます。まず最初は、タイ族の民謡「??路上(市へ行く)」です。雲南省に暮らすタイ族は、昔から仏教を信仰し、仏教の祝日には盛大な市が立つ習慣があります。この歌はタイ族の人々が市へ行く時の賑やかな場面を描いています。
??路上
中国交響楽団少年少女合唱団は、中国で有名な児童合唱団です。1983年、有名な指揮者・楊鴻年教授によって創設され、メンバーは北京の小中学校から選ばれた子どもたちです。彼らの清らかで美しい歌声と、高い芸術性に溢れたハーモニーは、これまでも多くの人に感動を与えてきました。現在までに、世界的な賞を6度も獲得し、世界7大児童合唱団の一つと言われています。
では、次に彼らがアカペラで歌った蒙古族の民謡「八駿賛(駿馬八匹)」をお聞きいただきます。この曲は、蒙古族に伝わる民謡をもとにアレンジしたもので、美しいハーモニーで蒙古草原での駿馬と勇士を讃えています。
八駿賛
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