今回の中国民族メロディーは、有名なウイグル族歌手・ルズアムティさんの特集をお送りします。
ウイグル族は中国の西部・新疆ウイグル自治区に集中して生活しています。ウイグル族の人々は、生まれた時から歌や踊りに親しんでいるため、誰でも芸術的なセンスを持ち合わせています。このような環境で育ったルズアムティさんも幼い頃から歌や踊りが好きでしたが、そのときは将来自分が有名な歌手になるとはまったく想像もしなかったそうです。彼が16歳の時に、人生の大きな転換期を迎えました。ルズアムティさんは、その時のことをふり返って・・・「私が『メシレプ』と呼ばれるウイグル族のパーティーに参加したときに新疆芸術学院の潘恩澤教授と出会ったことが大きな転機になった」と語っています。彼の音楽的才能を見出した藩教授は「将来、君は新疆で最も素晴らしい歌手になる」と言ったそうです。その後、ルズアムティさんは潘教授の指導を受け、2年後に上海音楽学院に進学しました。1994年、彼は全国テレビ歌手大会で最優秀賞に輝き、中国音楽界での地位を確かなものとしました。では、まず最初にお送りするのは、ルズアムティさんが歌った中国民謡の名曲「在那遥遠的地方(草原情歌)」です。
M1.在那遥遠的地方
いかがでしたか?この曲は、美しい草原の様子を思い出させますね。ルズアムティさんは「ウイグル族の人々の音楽と踊りに対する情熱は血の中に染込んでいるし、砂漠の中のオアシス同様、幸せな生活の活力となっている。私の故郷では、昼間は日差しが強いこともあり、夜になり月が昇ったころ、老若男女が月明かりの下で歌ったり踊ったりします。この時が一日で最も楽しい時間でもあり、特に若者にとっては愛を語り合うのに最もロマンチックな瞬間でしょう」と語っています。
では、ルズアムティさんが歌ったウィグル族の民謡「新疆好(美しい新疆)」をお楽しみください。
M2.新疆好
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