「2006年中国海南国際熱帯農産物冬季商談会」が1日から中国南部の海南省海口市の展示センターで始まりました。商談会では、地元の少数民族・黎(リー)族の歌や踊りなどが披露され、参加者たちの心を引き付けました。
黎族は、中国55の少数民族の一つで、人口は125万人(2000年国勢人口調査より)、そのうちの117万人が海南省に住んでいます。歴史の記述によりますと、黎族の先祖は紀元前11世紀前からこの地に住むようになりました。
黎族は、自民族の言葉、黎語を使い、また、地元の漢民族と密接に交流してきたため、多くの黎族は漢民族の言葉にも精通しています。1957年、ローマ字の形の黎族の文字が作られました。
海南省に住む黎族はまた、地方によって、民族衣装がそれぞれ違います。
ところで、山の奥に暮らしている黎族には、古くから女性の体に「刺青」をいれる習慣があります。黎族の女の子は12、3歳の時、成人式を迎えます。その日、村の女性の長老の主宰による祭祀の儀式が行われ、女の子の顔、首、胴体、手足に自民族を代表する模様を特別な「水」で書いてから、竹や木の葉の茎で作られた針で「刺青」を完成させます。
しかし、社会の発展に従って、この習慣はだんだん無くなっていきます。「刺青」をする若者は今ももういません。刺青をしているのは、ほとんど50代以上の女性で千人しかいないといわれ、これから先、この「刺青文化」は消えていく運命にあるでしょう。
(担当:ラン)
|