「イモン山の小唄」は山東省の人はもちろん、民謡の愛好者ならだれでも知っている曲です。来年、中国は、初めての月探査衛星「嫦娥一号」を打ち上げる予定ですが、その時、宇宙で流れる30曲の中国の歌に、この「イモン山の小唄」が含まれているそうです。
さて、「イモン山」は山東省東南部に位置しているものの、「イモン山」という山の名前はどんな中国地図にでも載っていません。その辺りはイ山とモン山という国家森林公園があるだけです。資料によりますと、「イモン山」は「イ山」プラス「モン山」ではなくて、70年ほど前の抗日戦争の時、中国共産党は、この辺りの「イ水」という川から近くの棗庄市の一部までを革命の地、「イモン山区」と名づけたということです。「イモン山の小唄」もその時期に地方劇「花鼓調」のメロディに基づき、編曲されたのです。
今の「イモン山区」の中心地、臨イ市に住む人々に電話を掛けてみたら、メロディコールはこの「イモン山の小唄」です。
歌詞をご紹介します:
「みんな、イモン山がすばらしいと言っている
イモン山の景色は確かにいい
青山に綺麗な川、なんと素敵だろう
草が風に吹かれて、牛と羊が姿を現す
高粱が赤く、豆の花が香る
稲束がうず高く積み上がる
幸せな生活、なんと美しいだろう
イモン山の辺りに住む人々は、喜びに溢れる」
(編集:ラン)
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