日本の皆様によく知られている青海省の民謡は「草原情歌」ですね。「はるかかなたに だれにでも好かれる きれいな娘がいる…」この歌を口ずさむと、目の前に広々とした草原が広がってくるでしょう。
青海省は中国西部地区に位置し、長江、黄河、 瀾滄江の源のあるところ、「三本の河の源」と称されています。総面積は72万平方?、そのうち、草原面積は3160万ヘクタールあります。また青海省の総人口は523万人、そのうち漢民族は54.5%、ほかには55の少数民族の人々が住んでいます。
紹介するのは「四季の歌」、日本にも同じタイトルの歌もありますね。「春を愛するひとは、心清き人…」それは中国人にもおなじみの日本語の歌です。
青海省の民謡「四季の歌」は、地元の漢民族の民謡です。もう一つのタイトルは、「花児与少年」。「花児」は「若い女性」、「少年」は文字通り、「若い男性」のことを指します。この歌は、春夏秋冬にどんな花が咲くのかを第1句に、若い女性の恋人への思いを歌っています。
「四季の歌」の歌詞:
「春が来て、水仙の花が咲く
若い娘さんは、ピクニックに来る
あなたよ、近づいてきてほしい
夏が来て、娘さんは落ち着かない
ざくろが実った、瑪瑙より綺麗だ
あなたよ、一つ採ってきてほしい
秋が来て、木犀の花が香る
娘さんの心は水に石を投げこんだようだ
あなたよ、あなたへの思いはやめられない
冬が来て、雪が舞う
娘さんの心は白雪より純白だ
あなたよ、わたしの切ない思いを分ってほしい」
(担当:藍暁芹)
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