今回は中国・東北地方の黒竜江省と吉林省の民謡をご紹介します。
まずは、黒竜江省の民謡「狩猟に行った彼が帰ってきた」です。
歌詞:
「鳥はもう巣に帰ったし
夕日は沈んだ
真ん丸のお月様が輝いてる
でも 狩りに行った彼は まだ戻ってこない
わたしは 川辺で待っている
雪が舞ってる
山一面が もう真っ白
頂上に登って 見下ろすと
彼が帰ってきた
魚の皮で作った小さな袋を 彼に送るつもり
これはわたしの気持ち
ああ 彼が狩りから帰ってきた!
鳥はもう巣に帰ったし
夕日は沈んだ
真ん丸のお月様が輝いてる
狩りに行った彼が帰ってきた
わたしは 川辺で彼と会う」
続いて、吉林省の民謡「恋人を見送る」です。
歌詞:
「若い娘が 恋人を見送る
玄関の外まで一緒にいた
涙ぽろぽろとこぼす
どんなに遠くへ行っても
手紙ぐらいは書いてね
わたしのこと 忘れないで
若い娘が 恋人を見送る
西への道まで一緒に行った
そこには 梨売りがいた
彼に梨を買ってあげようと思ったけど
そうだ 彼は梨が苦手なの
若い娘が 恋人を見送る
橋の上まで一緒に行った
娘は手製の靴をあげた
『別れたくないけど 仕方ない
わたしの心は いつも あなたと一緒』
娘は小声で何度も繰り返してた」
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