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中国の民族音楽バンドーー紫鳳バンド、日本デビューを目指す
   2007-01-05 10:04:34    cri

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 五千年の歴史を誇る中国の伝統文化、絶えず時代に合わせて、変化を遂げています。その伝統文化が新しい姿に変わり、魅力を世界に見せていますよ。

 2006年の3月、18種の中国民族楽器の演奏による女性バンドーー「紫鳳」バンドが誕生しました。20代の若い女性一色で、15人のスタッフが18種の楽器を演奏できます。一見「女子十二楽坊」に似ているバンドですが、演奏はもちろん、踊りや振り付けもなかなか豪華で、ハイレベルなものです。このバンドのPR文句は「目で見る民族音楽」。バンドのプロデューサーの一人、羅桂永さんは次のように話しをしてくれました。

 羅桂永:私は小さいころから、ずっとソナーを吹いていました。ソナーは結婚式や春節などのめでたいとき、中国の農村ではよく使われていた楽器でした。しかし、いまはソナーを吹く人はずいぶん少なくってきています。伝統文化をどうやって伝承しつづけるのかずいぶん悩んでいました。ある日、中国の「女子十二楽坊」が日本でヒットしていた話を聞きました。なぜ十二楽坊は日本で人気を呼んだのかと考えました。やっぱり民族のものだからです。私は十二楽坊が好きです。しかし、動きが少ないから、まだ工夫の余地があると思いました。そしてバンドはただ立つだけではなく、動き、振り付けもして、演奏を観衆にあきさせないようにと工夫しました。そして演奏と踊りを結びつけるという発想にたどりついたわけです。

 紫鳳バンドには楽器の演奏者だけではなく、踊り専攻のスタッフも何人か入っています。また西洋の管弦楽を中国の民族楽器で演奏したり、「猫」という舞台劇を演奏するほかに、中国の四川劇「変面」の伝統芸能も披露しています。

 羅さんは中国の多くのすぐれた伝統文化を世界にPRしようと考えたんです。将来は「韓流」(カンリュウ)ならぬ「華流」(ファーリュウ)の時代を迎えるに違いないと羅さんは自信を持っていっています。このバンドのプロデューサーのもう一人、祝偉民さんは次のように話しています。

 祝偉民:民族音楽のバンドのブランドを作るのはなかなか難しいです。現在多くの困難に面していますが、でも私たちの新しいアイディアは困難より多いです。今は情報社会で、多くの中国の文化情報を世界に発信したいです。忍耐が大事です。忍耐を超えれば、成功すると思います。私たちは中国の民族文化の普及に力を尽くしていきたいですので、皆さんのご支持をよろしくお願いします。

 紫鳳バンドはもうすでに日本人に注目され、世界の舞台に上がる第一歩を歩みだしました。日本でステージ製作の会社Line Upの取締役高山裕行さんはこのバンドに注目し、早速日本での公演、レコードの発売、メディアの宣伝など多くの作業を始めました。世界の舞台は日本からスタートしたいというのは中国側の意思でもありますし、スタートの段階から一流の民族楽団という目標もたてています。計画としては、まず今年の6月に8つの大きい都市でPR活動を行います。そして8月に日本各地で巡回公演を展開します。そして九月には日本で開かれる世界華商大会の開幕式で演奏します。

 このバンドのためにわざわざ作曲をする作曲家の河合正雄さんは中国の伝統文化について次のように話しています。

 河合正雄:私は55年間、作曲しています。今回初めて中国のバンドのために作曲します。今回来て分かったのですが、日本にある楽器のほとんどは中国から伝わってきたのです。日本の文化の源は中国にあります。中国に来たときは里帰りした気分です。日本文化の本当の響きはここにありました。

 まもなく訪日するバンドのスタッフにも話を聞きました。まず二胡の演奏者の張寒秋さんです。

 張寒秋:二胡は15年間勉強していました。最初は親の決定で勉強し始めたのです。二胡は弦が2つしかないので、力、感情の表現は重要です。二胡は以前民間から伝わってきたものですので、限られた曲しか演奏できませんでしたが、今は新しい曲などもどんどん入れています。私は二胡を引くとき、ストレスの解消もできます。観客にストレスを解消してもらいたいです。観客に認めてもらうときは一番うれしいです。日本には行ったことがありませんが、日本は文化、音楽の鑑賞力が高いことを知っています。日本の女性のイメージはやさしくて、きれいです。日本の男性は亭主関白。これは中国と違うところです。日本のファッション雑誌をよく見ます。日本のモデルはかわいい感じのものを着ますね。日本人が中国の民族楽器が好きだということを小さいころからよく知っています。大阪の学生訪問団が私の学校を訪問したとき、演奏したのですが、喜んでもらいました。

 ソナー演奏者の董艶朶さんに話を聞きました。

 董艶朶:日本には行ったことがありませんが、日本人は礼儀正しい。信用を大事にしているという話をよく友達から聞きます。日本のドラマもよく見ます。日本といったら、まず東京、富士山、桜を想像します。小さいころ、「さくら」という曲を吹いたことがあり、「美へのあこがれ」という文章まで書きました。そのときから日本に行きたくなりました。腰を半ばかがませて、下駄を履いているというのは日本女性の姿でしょう。そして日本の男性は相撲選手みたいで、丈夫そうでしょう。

 中国の民族音楽バンドは日本ならびに世界でどのように活躍していくのか注目したいものです。

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