12月25日は、キリスト教のクリスマスですが、ここ二三年、中国ではこれに便乗して、クリスマス商戦が熾烈となる一方で、若者の間にも非常に人気が出てきています。この盛り上がりと対照的に、ウェブサイトでは、北京大学や清華大学などの名門校の10名の博士は連名で提議書を発表し、「西側の文化拡張に要注意」と呼びかけたことによって、「中国人が西洋の祝日をどう過ごすべきか」をめぐる討論が再び引き起こされました。
民俗学者のホウ驥才氏は、こうした風潮を心配する必要がないと見ている一人ます。ホウ驥才氏は、「人間は外来のものに新鮮味を覚え、盲目的に受け入れる傾向がある。例えば、クリスマスを過ごしているが、その内容は何なのか、多分99%の人は知らない、そして全然気にしないだろう」と述べました。
ホウ驥才氏は、西洋の祝日が中国に伝わるのはよくないと断言できない、と主張しています。例えば、バレンタインデーと母の日などは、人類共有の祝日になるべきだと見ています。
また、中国の伝統的な祝日の保護について、ホウ驥才氏は、「まず、伝統的な祝日の保護は、市場に任せるのではなく、制度面の保障がなくてはならない。また、改良したものではなく、伝統文化そのものの教育を堅持しなければならない」と強調しました。
春節、端午の節句、中秋節など中国の伝統的な祝日は、世界の無形文化遺産リストに入ったり、これから入るものもあります。このような保護を通じて、人々が博物館やビデオ資料を通じて偲ぶのではなく、伝統文化との直接な対話ができるよう期待されています。
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