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ますます盛んになる中国とアフリカの文化交流
   2006-10-31 15:37:32    cri

 中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットが11月初め北京で開かれることになりましたが、エジプトや、南アフリカなどアフリカの5ヶ国からの芸術団、芸術家たちは、25日北京で、『アフリカの夜』と題するイベントを行いました。

 南アフリカのウムコント芸術団は舞台劇『文化の美』を披露しました。役者たちは、すばらしい音楽と舞踊で、南アフリカの独特の文化を表現しました。その自由で熱烈奔放な演出は、現場にいる観客たちを魅了しました。

 「彼らの演出は心の底から湧いてきたパワフルなものだと感じています。すごく共鳴を感じました。やっぱり生まれつきのものでしょう。やあ、私はほんとうにびっくりしました。初めて真の命の活力を感じることができて、すばらしいものだと思います。」

 「このような交流と理解がいいと思います。アフリカの文化をあまり理解する手段ってないですよね。彼らのパフォーマンスは、その生活からきたもので、とても誠実で、素朴に表現されています。そこから、その民族文化の特徴を想像できるような気がします。生活の雰囲気が非常に濃厚ですね。」

 エジプトや南アフリカなどアフリカ五ヶ国の芸術家たちがもたらしてくれた舞台芸術のほか、中国国家博物館で、『アフリカから』というアフリカ芸術展示会が行われています。この展示会には20あまりのアフリカの国々から集めた彫刻や絵画、編み物、陶磁器などの芸術品300点以上が展示されており、観客はありのままのアフリカ芸術を満喫できます。

 ここ数年、中国とアフリカの文化交流はますます盛んになっています。これまで、中国とアフリカ諸国の間に調印された文化協定はすでに156に達し、相手国を訪問した代表団の数はおよそ230になっています。このほか、双方は文化・芸術フェスティバルや展示会などを開くと共に、図書や出版、報道、メディア、映画、文化財、博物館および人的資源の開発などの各分野で交流と協力を繰り広げています。

 中国対外芸術展示センターの万紀元副総経理は、数回もアフリカに行き文化交流を行った経験があります。そして、中国においてはアフリカ関係の展示会などを手がけています。万紀元副総経理は、

 「中国とアフリカの文化交流はとても伝統のあるものです。中国からアフリカに芸術団体を派遣したことも多く、また、中国で、アフリカの彫刻展や、工芸品展示会、アフリカの舞踊を披露するパーティーも多く行ったことがあります。いずれも観客たちに深い印象を残しました。私は中国とアフリカの間の交流は非常に見通しが明るいと思います。アフリカの芸術や文化がわれわれのものと大きく違いますので、互いにインパクトが感じられますね。」

 中国西北大学芸術学部の岳鈺教授は1997年、中国政府が組織したアフリカ教育支援グループに参加し、エリトリアで現地の生徒に絵の描き方を教えたことがあります。一年間半の間に、岳鈺教授は地元の人達と深い友好の絆で結ばれました。帰国後、岳鈺教授はペンで高さ2メートルの絵を描き、「ディスコの故郷」と名づけました。また、この作品は、ペンによる世界最大の絵になりました。岳鈺教授は次のように話しています。

 「アフリカで生徒たちと一緒に過ごした日々はどうしても忘れられません。別れるとき、私も生徒たちも、みんな涙をこぼしました。自分のアフリカに対する愛情、そして、中国文化とアフリカ文化との交流を、ぜひ表現したいと思って、この絵を描いたのです。アフリカの牛飼いのダンスと牛などを描きました。半年あまりかけて、自分のアフリカに対するすべての愛をその絵に表現できたと思います。」

 政府間の活動が頻繁に行われている一方、中国とアフリカの民間の文化交流もますます多くなっています。李松山と韓蓉夫妻は1990年代にタンザニアに渡り、商売を行うと共に、現地のマコンデ彫刻の収蔵と研究に携わってきました。マコンデ彫刻は、ほとんどが東アフリカの豊富な黒檀を使って作られたもので、いずれも生命感の強いもので、アフリカ大地のパワーを感じさせます。現在、ご夫妻は現地で1万点以上を作品を収蔵したマコンデ芸術博物館を設立するほか、タンザニアの芸術家と共に、「タンザニアマコンデ芸術協会」を創設しました。さらに、北京では「アフリカのイメージ」というサロンを立ち上げ、中国とアフリカの芸術交流を推進しています。李松山さんは記者のインタビューに答えた際、アフリカ文化は非常に魅力的なものだと話しました。李松山さんは、

 「アフリカの文化はとても魅力のあるものですよ。人類の発祥地として、アフリカには今なお、研究しなければ分からない独特なものがいっぱい潜んでいます。その文化なり、哲学なり、芸術なり、人類の芸術の源だと言えるんですね。私たちはそんなものに深く引き付けられ、アフリカに行こうという決定を下したのです。」

 新世紀に入ってから、中国・アフリカ協力フォーラムという枠組みの下で、中国とアフリカの文化関係はより積極的に推進されています。中国文化省の高官解飛さんは、記者のインタビューに答え、

 「全般的に見ると、中国とアフリカの文化交流は絶えず前へ進む勢いを呈しています。特に、中国・アフリカ協力フォーラムが確立されてから、ここ数年、著しい変化が現れました。まず、交流団体の数が増えたことです。それから、規模と影響も前より拡大され、交流のルートや分野も広がりました。たとえば、考古学や人材教育、人的資源の開発、文化財の管理と保護など、新しい交流の項目が出てきました。」

 関係筋によりますと、中国政府は現在海外で6つのカルチャーセンターを設立しており、そのうちの3つはアフリカのエジプト、ベニンとモーリシャスにあります。これらのカルチャーセンターは、セミナーや演出、展示会、および研修クラスなどを行うことによって、中国とアフリカが文化分野で交流と話し合いを強め、協力を強化する重要なルートとなっています。

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