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「博物館めぐり」ーー梅蘭芳記念館(下)
   2006-10-25 19:43:55    cri

  

 梅蘭芳(メイ・ランファン)。京劇の役者として、この人ほど日本人になじみのある人はいないと思います。いや、日本ばかりでなく、アメリカやヨーロッパでも広く知られ、「文化大使」の名前さえついています。この人を記念する、梅蘭芳記念館は、北京の中心部、北海公園から北西に2キロほど離れた徳勝門内大街にあります。

 こじんまりとした四合院の建物です。梅蘭芳は1984年、北京の前門近くで、やはり京劇役者の子として生まれました。祖父もやはり役者でしたから、なるべくして京劇の道を歩んだといえます。梅蘭芳はこの場所に1949年から、亡くなる1961年まで住み続けました。四合院の庭が気に入り、内外から多くの訪問客を迎えたそうです。

  

 1962年、梅蘭芳の逝去1周年を悼むさまざまな活動が行われました。時の周恩来総理が、彼の足跡をしのび、中国文化を伝える教育の場にするため、住居を記念館にしたらどうか、と提案しました。しかし、文化大革命など混乱の時期もあり、一般開放されたのはずっと後、1986年になってからです。記念館の文字は、鄧小平氏によるものです。展示室は4部屋あります。最初の部屋では豊富な写真によって彼の足跡が分かります。父や祖父ばかりでなく、14人の先生から京劇のしぐさを学びました。外国訪問のトップは日本でした。1919年と24年、そして第二次大戦後の1956年。日本公演もしていますし、歌舞伎役者との交流をとても大事にしていました。5代目中村歌右衛門さんと並んだ写真も飾ってありました。アメリカやロシア公演も大成功で、まさに文化大使でした。

  

 梅家の食堂だったところには、舞台用の衣裳が飾ってあります。応接間や居間、寝室も当時のままの調度品が並んでいます。収蔵品は1万点以上にも及びますが、もともと狭い敷地のため、全部は展示できないそうです。

 1994年から館長を務める劉占文さんは、「あまり広くないので、一度にたくさんの人が来てもお相手できません。でも、京劇ファンの方々が、ここを訪れてのんびりした時間を過ごしてほしい」と語っていました。

 住所:北京市西城区護国寺大街9号

 電話:6618ー0351

博物館
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