ところで、孔子の教育思想の一つは、人の身分を問わず、教育を普及させるということです。この思想は2000年余り続いてきたもので、国際的にも高く評価されています。ユネスコの代表、唐虔氏は
「今回の賞は、ユネスコが中国人の名前をつけた教育面における国際的な賞です。それには三つの意義があります。一つ目は、孔子の教育思想を肯定したこと。二つ目は、中国政府が過去数十年間、基礎教育で収めた成果に対する評価。三つ目は、この賞を通して、世界範囲で、基礎教育の普及、特に農村の基礎教育に力を入れた人や政府機構、非政府機構を表彰することです。この賞によって、基礎教育の普及が世界範囲で推し進められるのを期待しています。」
そして、今回の文化フェスティバル期間中、中国曲阜孔子書院が正式に設立され、中国の伝統的な学問の講義、特に儒学を中心として、学術交流、展示などの活動を行い、国内外の文化交流を促します。
今回のフェスティバルは多くの方々が訪れました。もちろん、台湾からの皆さんも少なくありません。阿克さんは日月潭公園のそばに住む少数民族です。彼は、「台湾の孔子の祭祀儀式に参加したことはあるものの、今回のようにわざわざ孔子のふるさとでの儀式に参加できたことは感慨深い」と語りました。
「私たちは孔子のことを「先生」とよびますが、その歴史をあまり知らなかったのです。孔子に関する知識は完全に本に載っているものだけでした。今回はここにきて、孔子が実際にどんな人物なのか、少しずつ分かってきました。やはり想像したのとはずいぶん違っていますね。何といっても、孔子は中国数千年の歴史と深くかかわっていた人物なので、大陸にいる三日間を利用して、孔子のことをよく勉強しようと思います。」 1 2
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