20世紀半ばごろがピークの時代であった長春映画製作所。ここでは、これまでに合わせて600本あまりの映画が作られ、また、38カ国の900本あまりの外国映画が中国語に。その後、欧米映画によるショック、また、テレビやDVDなどマスメディアの普及のため、この映画製作所は低迷しましたが、改革を通じて、いまはその青春を戻しつつあります。
いま、この製作所の責任者は、市場調査をはじめ、欧米のものでも、アジアのものでも、新作の映画が上映されると、かならず映画館に足を運びます。しかも、いつも決まって一番前の席に座るそうです。また、劉副所長の話では、いまはSF映画「ハリー・ポッター」の中国版作成を計画しているとのことです。
「博物館めぐり」のコーナーでは、吉田さんと共に、古陶文明博物館を訪ねます。ここは、中国最初の個人経営の博物館です。館長の路東之さんは、戦国時代から秦、漢の時代までの食器や瓦など自分の収蔵していたおよそ3000点の陶器を展示しているのです。しかも、普通の博物館とは違い、展示室は地下にあります。入り口には、見学に来た人々が感想文を書くノートがあり、日本からの観光客もその感想を書いていました。そして博物館はいよいよ開館10周年を迎えますが、路館長は、記念活動についての計画をも紹介してくれました。
最後は、林涛さんの「中国昔話」。日本の宮崎駿監督のアニメには、『猫の恩返し』という作品がありますが、林涛さんの「虎の恩返し」というのは、聞いたことがあるでしょうか。今週の「中国昔話」では、虎とその義兄弟というお話をお届けします。
「カルチャーパワー」、どうぞお楽しみください!
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