北京の後海には、中国の政治家・孫文の夫人、宋慶齢の旧居の横に、孝友胡同(フートン)があり、その中に、3000平方メートルもある四合院が整備され、北京の伝統的な軽食「小吃」が楽しめる場所となっています。「九門小吃」です。
昔の北京は、城が内と外に分けられ、内側の城に、宣武門、前門、朝陽門など、9つの門がありました。これにちなんで、「九門小吃」という名がつけられました。
豚の小腸の煮込みで有名な小腸陳、豆腐の豆腐脳白、飲み物の茶湯李など、前門あたりにあった12軒の老舗小吃は、ここに引っ越してきて、ずらりと並んでいます。
この12軒の小吃が、なぜ引っ越したのでしょうか。それぞれの特徴はなんでしょうか……今週の「カルチャーピックアップ」を聞きながら、謎を解き明かしましょう。
次は、「博物館めぐり」のコーナー。今週は、北京計画展覧館を訪ねます。そのホールに、2001年に撮った航空写真を参考にして、北京市全体の模型が設けられています。また、ビルの4階には120度の視野が広がる映像ホールがあります。このうち、2008年を展望する「新北京」を見てみました。画面に合わせて傾いたり揺れたりする椅子に座って、北京の空をヘリコプターで飛んでいく気分です。そこを見学すれば、北京の過去といま、そして未来が分かります。
最後は、林涛さんの「中国昔話」。鏡、ごく平凡なものですが、それにかかわる伝説もありますよ。林涛さんによると、それは、中国の唐の時代、化け物の鏡だったそうです。
今週の「カルチャーパワー」、どうぞお楽しみください。
|