1987年、中央テレビは36話のテレビドラマ、『紅楼夢』を放送しました。当時、これは大きなブームとなって、70%を超える高い視聴率を収めました。この数字は、今から思うと、信じられないほど高かったのですが、テレビが普通の家庭で普及したばかりの20年前には、本当のことでした。毎晩8時になると、みんながテレビの前にかじりついて、『紅楼夢』の主人公と一緒に喜んだり悲しんだりしました。
でも、当時撮ったドラマがわずか36回ですから、『紅楼夢』のすべてのシーンを語りつくすことができませんでした。新しいテレビドラマ『紅楼夢』の制作については、かなり前からうわさを聞きましたが、最近、やっと明らかになりました。この新しいテレビドラマ『紅楼夢』は50話からなります。今、今月の21日、役者のオーディションが人民大会堂で行われました。まもなくクランクインをするでしょう。楽しみです。
一方、有名な作家、劉心武は、『紅楼夢』の研究に転向し、中央テレビで放映されている『百家講談』の番組では、「紅学」シリーズの講座に出演し、独特な観点と興味津々な語り口は、視聴者にとても好評でした。劉心武の『紅楼夢』に対する新しい解釈は、庶民にとっては、興味の尽きない話題なのかもしれませんが、「紅楼夢」研究の学者からは批判の的にもなったようです。
ブームでも、論争でも、いずれもしても、『紅楼夢』は中国文化の饗宴として、一までも我々に精神の滋養を提供しています。リスナーの皆さんも、もし機会がありましたら、この悲しくも美しい物語を、是非ご自分の目でお確かめください。
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