この夏、北京市民の趣味に新たなものが現れています。天気を問わず、小劇場へ、中国では100年以上の歴史を持つ伝統演芸・鼓曲を聴きに行くことが、庶民たちの流行になっているようです。公演があるとき、劇場はいつも満員です。しかも、観客の半分は、若い人です。観客がアンコールを求め、役者に贈ったのは、花束ではなく、なんと、花かごでした!また、鼓曲を演じる役者の私生活で、鼓曲がキューピットともなっていました……
ポップスや映画などを下して、北京の文化市場に代わる新たな力。鼓曲が、いったいどのようにしてできたのでしょう。今週の「カルチャーピックアップ」では、北京曲芸団が「広徳楼」という劇場での鼓曲公演を取り上げて、ご紹介します。
次、「博物館めぐり」のコーナー。今週、吉田さんとともに訪れるのは、「鐘」の世界、北京大鐘寺古鐘博物館です。そこに、重さ46トンもある「永楽大鐘」がしつらえられています。一見、平凡そうな鉄の塊ですが、その表面には、なんと20万もの文字が刻まれています。また、そこを出る時、職員が、「編鐘」という古い楽器で、「茉莉花」と「さくら」を演奏してくれました。それを聞くと、その鐘が響いていたあの時代へ、心を馳せてしまいます。
そして、林涛さんの「中国昔話」。広東料理には、「竜虎闘」というものがあります。竜とトラは、これを食うために闘ったわけですか?この料理は、どのようにして作るのでしょう?林涛さんによる講談風の「中国昔話」をお聞きください。
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