シェー族の「シェー」の漢字で「人」の下に「示」す、またその下に「田」と書きます。似ている漢字は「余」の下に「田」。「焼き畑.草木を焼き払って、その跡に作った田畑」という意味です、シェー族の「シェー」もほぼ同じ意味です。シェー族の人は、「sanhak」と自称し、山のお客という意味です。
全国での人口は70万人。その96%は東南部の福建省と浙江省に住んでいます。
言葉は、漢・チベット語系、ミャオ・ヤオ語族に属するシェー語を使います。自民族の文字を持たず、漢語の文字が通用しています。
シェー族は中国南東部の山岳地帯に住んでいた少数民族で、早くも7世紀頃に、その祖先は福建、広東、江西3省の接する地域で暮らしていました。その時彼らは「蛮」、「蛮僚」、「峒蛮」と呼ばれ、南宋(1127ー1279年)の時代頃に「シェー」と称されるようになりました。元の時代(1271ー1368年)以降、「シェー民」はシェー族に対する特有の呼称として、よく史籍の中に現れるようになりました。新中国成立後、55の少数民族の名称が定められた時、正式に「シェー族」と名付けられました。
シェー族は小人数グループで居住したり、漢民族の人たちと共に暮らしたりしています。20世紀80年代までは主に農業に従事し、水稲の栽培のほか、お茶、サトウキビなどの経済作物を栽培していましたが、今の職業は様々です。
(担当:藍暁芹 メールアドレス:ran_cri@hotmail.com)
|