阿宝、本名は張少淳、35歳。生まれたのは山西省大同市郊外の村。
1986年、初めてステージに立ち、デビューを果たしたものの、ヒット曲に恵まれず、生計を立てるために地方を回る無名の歌手でした。
2005年、阿宝は中央テレビのオーディション番組「星光大道」に出演。その年のチャンピオンとなりました。その高く伸びのある歌声が多くの人を魅了したのです。それをきっかけに、阿宝の名は一気に有名となり、アルバムを出しただけではなく、海外進出まで果たすことになったのです。
では、阿宝の歌をご紹介しましょう。
まずは、山西省の民謡「心が痛いほど君を思う」です。
歌詞:
『ミツバチが窓にとまっている
君は僕の心にとまっている
木には新芽が出た
君のことをいつも思っている
太陽が沈んだ
まだ君のことを思う
ミツバチが窓にとまっている
君は僕の心にとまっている
蝶は対になって空を飛ぶ
僕のこころ、
君ばかり思っている
君ばかり思っている』
次は、陝西省の民謡「君を思い、よく眠れない」
『山の溝に霜が降りている
羊に逃げられ、一人ぼっちになった
聞いてくれる人がないから
歌えない
道はぬかるみ
日差しは眩しい
君を思い、どうすればいいかわからない
君の家に行こうと思っても
足が重く、動けない
会えなくて、焦っている
碾き臼を引いているロバのようだ
三日月のお月様
冷たそう
誰かを思って
よく眠れない
三日月のお月様
それを何度も望む
君よ、僕のことも思ってくれているでしょうか』
ところで、阿宝は民謡だけではなく、ポップスや英語の歌にも定評があります。
ここで、阿宝がカバーした台湾の歌手・張雨生の「海の歌」を聴いていただきましょう。
「海が、かつての愛を呼び戻してくれるなら、一生をかけて待ちたい」というラブソングです。次回は、引き続き、阿宝の民謡と英語の楽曲をご紹介します。
どうぞお楽しみに。
(担当:藍暁芹、 メールアドレス:ran_cri@hotmail.com)
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