8月8日は、北京オリンピック開催までちょうど1年前の大切な日です。この日、中国各地では、記念イベントが多く行われました。たとえば、青島では、オリンピックに関連する書画展やカウントダウン時計の設置式など。天津でもオリンピック関連の展示や市民運動会が行われました。また香港や上海では、北京と同じく、大勢の市民が集まり、カウントダウンイベントを行いました。
そのイベントは、8月8日夜、天安門広場でクライマックスを迎えました。北京市民を始め、IOCの関係者、中国政府の要人など1万人が天安門広場に集まり、オリンピックカウントダウン1年を祝いました。天安門広場周辺では、華やかな花火が打ち上げられ、北京上空では、色とりどりの光の競演が繰り広げられました。式典に参加した市民たちは、オリンピック1年前を切ったその瞬間、大歓声を上げ、握手しあったり、抱きしめあったりして祝いました。
席上の挨拶で、IOC・国際オリンピック組織委員会のロゲ会長は、「全世界は、期待感をもって、中国と北京に注目しています。各国の選手たちも、世界の最先端を行く北京の競技場で競技することを楽しみにしています。オリンピックは、オリンピック精神を高揚し、スポーツを志す若者達のために開催するスポーツの祭典です。オリンピックは、世界各国の若者達に夢を与えます。皆さん、1年後、北京に集結し、ともにオリンピックの開催を祝いましょう」と挨拶しました。
また、海外からも祝福の声が届きました。1976年のモントリ
オールオリンピックで陸上十種競技の金メダリストとなったブルース・ジェナーさんは、「ここ数年、メディアを通じて、北京オリンピックの開催準備に注目してきました。全市民がオリンピックの準備を支援していることが分かりますし、競技場などの建設も順調に進んでいることを知り、私もうれしいです。北京で、史上最高のオリンピックが開催されることを信じています」と祝賀メッセージを寄せました。
カウントダウンの後、ロゲ会長は、出席していたギリシア、カナダ、イギリス、ロシア、そして中国のオリンピック組織委員会代表に来年のオリンピックへの招待状を手渡しました。
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