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サッカー、アジア杯開催!
   2007-07-11 13:58:55    cri

 東南アジアのインドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムの4カ国が共同主催する第14回サッカーのアジアカップが今月7日、幕を開けました。

 開幕戦は主催国のタイとイラクの雨中対決から始まり、どちらも譲らず引き分けという熱戦が行われました。で、中国は今大会予選C組に入っていまして、10日のマレーシア戦が初陣。そのあと、15日にイラン戦、18日にウズベキスタン戦(いずれも会場はマレーシア)を戦い、21日から始まる決勝トーナメントを目指します。

 アジアカップとは、アジアサッカー連盟(AFC) が主催する、アジアのナショナルチームによるサッカーの大陸選手権で、サッカーアジア一を決める大会ということになります。1956年に第1回大会が香港で行われ、以後、各地持ち回りで、以降4年に1回開催されています。前回の2004年大会は中国大陸で行われ、中国が決勝戦まで進み、日本に惜しくも敗れたものの、初の準優勝に輝きました。

 ちなみに日本は、前回、前々回と2連覇していますので、3連覇を目指す大会ということになります。ただ今大会から、AFCに新たに加盟した強豪のオーストラリアが初参戦ということで、上位争いは非常に混沌としておりまして、サッカーファンとしては、見どころの多い大会となっています。そして中国も、今大会を非常に重視しています。大会に向け、積極的に準備を進んできました。

 国家代表は河北省の香河県にある国家サッカー基地でアジアカップ前最後の合宿を行いました。一週間続いた合宿の間、昼間の最高気温が36度を超えた日が多く、湿度も中国北方にしては珍しい70%以上で、東南アジアの湿気の多い天気によく似ていました。そんな中で、中国代表は毎日朝晩それぞれトレーニングを続けてきました。ディフェンダーの張躍坤選手はこの合宿をこう振り返りました。

 「今回の合宿は非常に雰囲気の良いものでした。みんな熱心にトレーニングをして、チーム全体の状態も上向きです。」

 持久力や、技術と戦術の統合、セットプレーの練習が今回の合宿のポイントとなったそうです。2005年から、中国代表には、いわゆるトレーニングコーチが空席になっていました。そして、中国代表の選手たちの、体力面、身体能力の低さがよく指摘されてきました。今回、湿度の高い東南アジアでの試合に備えて、国家サッカー協会はイギリスプレミアリーグのニューカストルユナイテッドからトレーニングコーチを招きました。

 彼は現在ヨーロッパで主流となっている体力向上トレーニングのノウハウをもたらしました。そして、毎日の日常練習に入る前、必ず40分ほど体力アップの時間を取り入れるようにしています。その結果、チーム内部で行われた体力測定では、選手らの体力がいずれも大きく向上したことがわかりました。

 また今回の合宿を通して、技術と戦術に磨きをかけること、選手同士のコンビネーションなどでも、一定の効果を収めたとみられます。これについて中国代表の朱広コ監督に伺いました。

 「メンバーらはまず体力面での向上がみられました。それから、技術と戦術面においてもいろいろと試行錯誤をした結果、統一した戦術を見出すことができました。今回の合宿は非常に満足しています。」

 今回、朱監督は主に「三五二」と「四四二」の二つのフォーメーションを試しました。守備を大切にし、反撃を狙う戦い方が定められました。

 352、442、というのは、各選手を後ろから、どういうふうに配置するか・・というもので、つまり3人5人、一番前に2人という陣形をとるか・・それとも4人、4人、2人・・という陣形を取るかということです。で、最終的に、朱監督は、いわゆるカウンター狙い・・つまりしっかり守って、ワンチャンスを生かして、素早く攻撃に移ってゴールを狙う、という作戦をとることになったわけです。

 また出場メンバーの構成は、海外組を起用するほか、オリンピック代表の若い選手も基本的なメンバーに入れることになります。

 今回のアジアカップでは、中国は先ほど申しましたようにC組に入っています。同じ組には、イラン、ウズベキスタン、それからホスト国のマレーシアが入っています。グループ戦の段階で日本、韓国、オーストラリアといった強豪との対戦は避けられたわけですが、上位2チームが上に進める予選の段階から、朱監督は、決して油断できないと見ています。

 「イランは昔からアジアの強豪で、ウズベキスタンは94年広島アジア大会の優勝国です。マレーシアも今回の開催国の一つから、それぞれ有利な点を持っています。相手の強みをどう抑えて、自分たちのサッカーをするかが、我々に課された課題といえるでしょう。」

 前回のアジアカップでは、中国がホスト国としての勢いに乗って、決勝まで進みました。今回は湿度の高い東南アジアで行われるほか、アジアサッカー連盟に新しく加入したオーストラリアも参戦することから、4年前のように決勝に勝ち残るのは非常に難しいといえます。今大会で、中国代表の目標はベスト4に定められました。この目標について、朱監督はこう話しています。

 「この目標について私たちは強い自信を持っています。たしかに困難もきっとたくさん現れると思いますが、対策案をいくつか用意してあるから、何があったらすぐ対応できる状態にしています。」

 ただ、今大会の開幕前は決して中国はいい状態とはいえませんでした。なんといっても今年5月に行われた親善試合で、0?1でタイに敗れました。親善試合とはいえ、格下のタイに敗れたというのは、中国国内のサッカーファンに大きな衝撃を与えました。で、そのあと、アメリカ代表との試合など3連覇を喫して、「本当に大丈夫なのか」という状態になりました。

 ところで、先日、香港で、中国代表は世界選抜、日本の中田英俊さんが出場して話題になったのですが、この試合に勝ったのに続いて、この5日にも、オーストラリアの強豪クラブチーム、メルボルンにも勝って、状態は悪いながら、勝ち星という勢いにのって、今大会に臨むことができました。その点では、十分、目標達成の可能性はあるといえると思います。

 少し悲観的なことをいえば、先ほどのベスト4という目標についてなんですが、少なくとも中国より格上のチームが、日本、韓国、イラン、オーストラリアと4チームあります。ですから、単純計算しても非常に厳しいですが、ぜひ、私としては、中国に頑張ってもらって、決勝トーナメントで日本と、準決勝、もしくは決勝でぶつかってほしいと願っています。(文章:王丹丹 07/09)

 

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