今年は、中日文化スポーツ交流年ということで、中日両国で様々な催しが行われています。また中日国交正常化35周年という節目の年でもあります。
そのイベントの中の一つとして、8月2日から5日まで、北京で「中日友好都市小学生卓球交歓大会」が行われました。各都道府県を代表する卓球自慢の小学生たちが北京を訪れ、中国の小学生とタッグを組んで、試合を行いました。
8月2日、第4回「中日友好都市卓球交歓大会」が開幕しました。会場は北京市西部にある首鋼体育館。ここに中日の5、6年生の男女232人が集い、2日間の熱戦を展開しました。
この大会は、日本の都道府県と中国の省や市がそれぞれ男女2人を出して、そして友好都市同士で4人一組のチームを組んで戦うというものです。中日の混成チーム58チームが、それぞれ互いに協力し合って、試合を戦いました。一つの対戦は、シングルス4試合、ダブルス1試合で、ダブルスは異なる国同士の男女が組むミックスダブルスです。そして、シングルスの場合は必ず、違う国の選手と対戦することになります。つまり、日本の男子は中国男子との対戦、中国女子は日本の女子と対戦というわけです。
初日の予選トーナメントでは、東京・北京チーム、そして鳥取・河北省チーム、福岡・江蘇省チームなどが決勝トーナメント進出を果たしました。そして、2日目、決勝トーナメントが行われました。
決勝トーナメントは、予選を勝ち抜いた29チームを4つにわけて、それぞれのグループで優勝を決めるという形となりました。最後に、東京・北京チームなどの4チームが、ブロック優勝を飾りました。
優勝した北京の選手団の李東軍団長は、「北京と東京という首都が勝たなければというプレッシャーがあったから、優勝できてよかったです。ただ、今大会の意義は、あくまで中日両国の人々が友好を深めることである。子供がこのチャンスで異なった文化を吸収して、末永い友好、両国関係の発展にプラスとなればと思う。これからも、こんな活動があれば、積極的に参加したい。北京だけではなくて、日本でもやってもらいたいし、卓球だけではなくて、もっと広い分野でやってもらいたい」と語りました。
8月5日、北京の政治の中心地、人民大会堂で、大会の閉幕式が行われました。中日双方の選手たちがともにチームを作って戦った2日間は、幕を閉じました。
この大会を通じて、中日両国の選手は、一緒にご飯を食べたり、一緒に卓球台を挟んで練習をしたりしています。その間に、言葉はニーハオしか分からなくても、選手たち同士の雰囲気がまったく変わっています。いつのまにか、試合の合間に、ゲームをして遊んでいたりするという光景も見られました。
卓球を通じて、言葉のいらない友達ができるというのはなんてすばらしいことでしょう。
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