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空港物語

2016-04-22 19:16:05     cri    

 4月中旬、牡丹、チューリップ、桃の花など様々な花が咲き競い、この時期に北京で盛大に開かれる北京国際映画祭を彩ります。今回の中国メロディーは前回に引き続き、駅シリーズの第3弾として空の駅「空港」にまつわる物語をお送りしましょう。

南京大教場空港の物語

 1937年7月7日、抗日戦争の勃発後、日本空軍のパイロット・山下七郎大尉が空中戦で撃墜され、捕虜になりましたが、絶対に投降しないと表明していました。しかし、すべては10月10日から変わり始めたのです。

 この日、中国空軍は兵力を総動員し、上海に駐屯する日本軍に反撃戦を展開しました。その中で山下七郎大尉は収監された南京大教場空港で残酷な空中戦を目の当たりにしたのです。中国空軍は毎回、10数機の戦闘機で出動しましたが、戻ってこられたのはわずか2、3機。パイロットたちが出発する時、戦友たちは滑走路の両側に集まり、一斉に帽子を振って彼らを見送りました。ところが帽子を振ったパイロットたちも、すぐに自分の戦闘機と爆撃機に乗り込み、上海へと飛び立ちます。中国空軍の高級将校らは滑走路の傍に立ち、見送っていました。その中、山下七郎大尉は大教場空港に戻ろうとする1機の損傷した中国空軍の爆撃機を見ました。その様子はあまりにも動きがおぼつかなく、中国人将校らはみな滑走路の傍に膝を屈めて、この飛行機のために祈りを捧げていました。しかし祈りむなしく、深刻な破損で飛行機は空港の傍にある塹壕に吸い込まれてしまったようでした。

 翌日の朝、これまで投降を頑なに拒んでいた山下七郎大尉の心持ちが変りました。彼は「山下七郎は死んだ。これから僕は中国空軍のために力を尽くしたい」と申し出たのです。

空港、夢が始まる場所

 時は1990年代に入り、空港は人々と世界を結ぶ窓口になりました。そこは毎日、別れと出会いの悲劇と喜劇を上演する舞台であり、多くの若者が夢を持ちスタートするところでもあります。1994年に上映されたテレビドラマ「北京人在纽约(ニューヨークにて)」は改革開放以後、故郷を離れアメリカへ渡って夢を探す中国人の奮闘を描きました。

 チェロの演奏家・王起明と妻・郭燕はアメリカで活躍することを夢見て、ケネディ空港に立ち降りました。しかし、まもなく大きな壁が二人に立ちはだかったのです。生計を立てるために彼はレストランでアルバイトし、妻も工場で働かざるを得ない状況でした。とうとう厳しい現実に直面し、二人は苦楽を共にする誓いに背いてしまいました。最後に帰国の途に着く時、ケネディ空港で離婚することを決意したのです。物語のラストシーンでは自由の女神が冷ややかな目で、世界各地から夢を求めてくる人々を見守ります。

番組の中でお送りした曲

1曲目 「保衛黄河(黄河を守れ)」

 この歌は有名な作曲家・冼星海が1939年に作曲した管弦楽と合唱のためのカンタータ「黄河大合唱」の第七楽章です。民族の魂を鼓舞する名曲として知られています。

歌詞

 風は吠え  馬はいななき  黄河は吠えたけり

 河西の山は万丈にそびえ 河東と河北の高粱は熟し

 多くの山の茂みの中 多くの抗日英雄ここにあり 

 故郷を守れ!黄河を守れ!華北を守れ!全中国を守れ!

2曲目 千万次的問(一千万回の問いかけ)

 この歌はテレビドラマ「北京人在纽约(ニューヨークにて)」のテーマソング「千万次的問(一千万回の問いかけ)」です。歌は大きな夢を持ってニューヨークに来る人々が厳しい現実に直面する時の悩みと苦しみを歌い上げました。

歌詞:

 一千万回の問いかけ

 千里を越えて追いかけても

 君は何気ない素振り

 夢の中では別人で

 君は僕の全てなのに

 君を愛するかどうか

 問い続けてきた

 本当に君が好きなのか

 君と離れるかどうか

 自分に問い続けてきた

 君なしでいられるのか

 独り身がお似合いなのかもしれない

 情熱は尽き果ててしまった

 僕はもう僕じゃない

 君は君のままなのに

 君を愛するかどうか

 問い続けてきた

 君を恨んでいるのか

 君と離れても

 自分に問い続けてきた

 どうして君が好きなのか

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