清明節
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ナビゲーター黄競
4月上旬、中国北方の大地で桃の花や玉蘭の花、中国原産でバラ科の海棠など様々な美しい春の花が咲き誇り、まるで賑やかな春のワルツを奏でているようです。この時期、中国各地の人々は伝統的な祝日「清明節」を祝います。この日は故人を偲び、親族が集まってお墓参りに行くのが伝統です。今回の中国メロディーは伝統的な祝日「清明節」をテーマにお送りしましょう。
大切なひとたちから「春」の贈り物
毎年4月5日前後に中国の伝統的な祝日である清明節を迎えます。清明節の時には、人々は亡くなった家族や親友を偲びます。心の中には寂しい想いもありますが、活力溢れる春を見ると悲しい涙を拭いて前に進む勇気が沸いてくることでしょう。もしかすると、祖先たちが悲しい想いだけで終わらせないように生気溢れる春にしているのかもしれませんね。
亡くなった家族と再会する一日
清明節は昔から中国人が故人を偲ぶ祝日で、この日の朝、親族で集まりお墓参りに行きます。この一年の喜びや悲しみを亡くなった家族や親友に墓前で打ち明けます。亡くなった家族は別の世界へ行ってしまいますが、中国では清明節のこの日に自分の想いと祝福はかならず相手に伝わり、亡くなった親友からの愛と祝福は自分に届くと信じられています。清明節は亡くなった家族や親友たちと再び集まる日なのです。
詩人・杜牧の「清明」千古の絶唱
中国では清明節前後、小雨がしとしとと降り、静かに大地を潤します。その細かい雨が亡くなった家族と友人への想いや儚い哀しみを呼び起こします。唐の時代の詩人・杜牧の七言絶句「清明」はそんな清明節の様子を描く詩です。
清明时节雨纷纷(清明の時節 降りしきる雨)
路上行人欲断魂(旅人は寂しい気持ちになる)
借问酒家何处有(酒屋はどこにあるかと尋ねた)
牧童遥指杏花村(牧童は遥か先の杏花村を指さした)
番組の中でお送りした曲
1曲目 「清明雨上(清明の雨)」
歌詞
窓の外の朝日が西の橋を照らし
あの年、春風があなたの裾を吹きつけたことを思い出した
雨が目を濡らし
涙が知らぬ間に流れていた
2曲目 「琵琶語(琵琶の心)」
この曲は笛、琵琶、二胡など伝統楽器の音色で清明節の江南水郷の美しさを描きました。
3曲目 「清明(清明)」
この歌は杜牧の七言絶句「清明」をモチーフにした合唱曲です。
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