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正月映画(後篇)

2016-01-08 21:03:23     cri    


ナビゲーター黄競

 1995年にジャッキーチェンの正月映画「レッドブロンクス」が中国大陸市場に入って以来、正月映画が正式に中国大陸に登場してもう10年目になりました。ここ10年間で正月映画は変化を見せ、コメディやカンフー、アニメなど作品の多様化が進んでいます。今回の中国メロディーは、引き続き中国の正月映画の音楽をご紹介します。

「一代宗師」 真の武術精神を求めていく

 2013年の正月映画「一代宗師(グランド・マスター)」はチャン・ツィイーが演じた北のカンフーの代表者ゴン・ルオメイやトニー・レオンが演じた詠春拳の達人イップ・マンをはじめとするカンフー界の先人たちが真の武術精神を求めていく物語を描きました。

 映画は詩のようなセリフや絵のような映像を用いて、洗練されたカンフーの世界を描きました。東洋文化の奥深さを感じさせてくれる場面では、冒頭の豪雨の中での達人同士の対決シーン、ヒロインのゴン・ルオメイが雪国の駅で復讐するシーン、そして映画の最後でゴン・ルオメイがイップ・マンに「本当のことを言うと、私はあなたが好きでした。でも、私はあなたのことを思うことしかできない、私ができることはそれだけなんです」と告白するシーンがあげられます。

「狼図騰」 人間と狼との魂のぶつかり合い

 「狼がいるこそ食物連鎖の中で、ほかの野生動物は生き残る術を求めて、進化し続けています。もし、狼が存在しなければ、生態系は玉石混交の状況を引き起こし、生命の健全的でバランスが取れた進化にマイナスの影響を及ぼします」これは2004年のベストセラー「狼図騰(神なる狼)」の作家・姜戎(ジャン・ロン)が述べたものです。

 名匠ジャン・ジャック・アノー監督がこの小説をモチーフにした同じ名前の映画は2015年の正月に公開され、雄大なモンゴルの草原を舞台に、遊牧民とオオカミとの世界を描きました。映画の中で美しくも過酷な大自然に生きる人間とオオカミとの "魂のぶつかり合い" が観る者の心を揺さぶりました。

子供達が最も見たい正月映画~「喜羊羊与灰太狼」

 テレビアニメ「喜羊羊与灰太狼(シーヤンヤンとフイタイラン)」が2005年に誕生して以来、すでに数百回も制作され、最も人気がある国産テレビアニメとなりました。また、2009年から映画版の「喜羊羊与灰太狼(シーヤンヤンとフイタイラン)」は、ほぼ毎年のお正月に公開され、映画の中では最も賢そうな少年「シーヤンヤン」や可愛いけれど少し意地悪そうな「フイタイラン」も子供を中心に若者の間で人気があり、「シーヤンヤンとフイタイラン」は子供たちが最も見たい正月映画の一つとなっています。

番組の中でお送りした曲

1曲目 你是如此难以忘记(忘れられない君への想い)

 この歌は李宇春が歌った映画の挿入歌です。

 歌詞

  君のことが こんなにも忘れられない

  浮かんでは沈む僕の気持ち

  君の笑顔 君の行動

  すべてが私の記憶の中にある

2曲目 沧浪之歌(蒼き河)

 名歌手・汪峰が自ら作詞して歌った主題歌です。その渋い歌声は、コヨーテへの崇拝と男の魂が感じられます。

 歌詞

  僕が悩み迷う人生の友達よ

  僕達はやがて分かれると誓った

  僕達の友情はいつまでも変わらないと誓った

  僕の悲しみは広々とした空のように広がる

  君が思うままに受け止めよう

3曲目 「左手右手(左手と右手)」

 この歌はアニメ映画「喜羊羊与灰太狼(シーヤンヤンとフイタイラン)」の挿入歌です。

 歌詞

  困難に直面したら左手を上げてみて

  左手は進む方向を教えてくれる

  勇気を持って前に進めるから

  挫折に遭遇したら右手を上げてみて

  右手は希望を教えてくれる

  困難に直面しても決して負けないから

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