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正月映画(前篇)

2016-01-06 10:07:15     cri    

ナビゲーター 黄競

 年末年始の中国映画市場は年に一度の盛大な賀歳片(正月映画)シーズンを迎えています。毎年、多くの正月映画がこの時期に初登場し、観客たちを楽しませています。これもお正月の風物詩の一つとなりました。今回の中国メロディーは美しい正月映画の音楽とともに、正月映画の魅力をお楽しみ下さい。

レッドブロンクス、大陸の正月映画市場の扉を開く

 正月映画は1970年代の末、東洋のハリウッドと称された映画の都・香港から生まれた商業映画の形式です。1990年代から中国大陸の映画市場に登場し、1995年、「成龍(ジャッキー・チェン)が主演した香港のアクション映画「紅番区(レッドブロンクス)」は、いち早く中国大陸市場で上映された正月映画となりました。今までお正月の期間休んでいた大陸の映画業は、初めて正月映画の魅力を感じることになりました。

 

正月映画の名作~「大話西遊」

 香港の正月映画「大話西遊(チャイニーズ・オデッセイ)」は異色コメディの手法を用いて、主人公・至尊宝の白晶晶や紫霞との誠実な愛情を描きました。笑いと涙が詰め込まれたこの映画は当時、多くの若者を感動させました。

 

 この映画が北京大学や清華大学など多くの大学で放映されてからは、すぐに若者の間で絶大な人気を博し、世の中に大話西遊(チャイニーズ・オデッセイ)ブームを巻き起こしました。当時、主演したチャウ・シンチーは招きに応じて、北京大学の百年祈念堂で講演を行い、聞きに来た学生たちのほぼ全員がこの劇のセリフを暗誦できたということです。この正月映画の影響力がうかがえるエピソードですね。

大陸初の正月映画~「甲方乙方」

 中国では正月映画と言うと、必ずと言っていいほど「甲方乙方(夢の請負人)」を思い浮かべます。1997年に上映されたこの映画は中国大陸初の正月映画で、監督・馮小剛はブラックユーモアを用いて、若者4人が過去と笑って別れることを描きました。

 この映画ではユーモア溢れるセリフが印象深い人も多いでしょう。そのセリフから北京っ子の一般庶民の息づかいが感じられます。また、映画のラストシーンでは主人公が「1997年がもう過ぎました。僕はとても懐かしい」と話した後、エンディング「相知相爱(知り合い、愛し合う)」が流れます。このシーンは正月映画の名場面となりました。

番組の中でお送りした曲

1曲目〜 问心无愧(良心に问うて耻じない)

 この歌はジャッキー・チェンが主演したアクション映画「レッドブロンクス」の主題歌です。ジャッキー・チェンが自ら歌ったこの歌は、彼が命を賭けて映画を撮影する様子を歌いあげています。

 歌詞:

 汗は流れ

 涙は流れない

 後には引くことができない

 チャレンジを味わいたい

 傷だらけで人生を味わいたい

2曲目〜 一生所爱(生涯の愛)

 この歌は1995年の正月映画「大話西遊(チャイニーズ・オデッセイ)」の主題歌です。

 歌詞:

 過去、現在、一度過ぎたら戻ることはない

 紅葉した落ち葉が大地の中に眠っている

 花は枯れたが

 君のために再び開花する

 生涯の愛は

 ずっと白い雲の中に隠れている

3曲目〜 相知相爱(知り合い、愛し合う)

 この歌は中国大陸の初の正月映画「甲方乙方(夢の請負人)」のエンディングです。

 歌詞:

 過去のことは忘れられない

 知り合い、愛し合うことは躊躇わない

 私たちの視線が交わり合った時から

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