私は、11月13日の北京公演に行ってきました!
北京会場は、北京展覧館劇場。北京地下鉄2号線の西直門駅が最寄りです。
チケットと特典ポストカード
「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』」は2015年3月に東京で初演、5月まで日本を縦断して全49公演を実施、その後ワールドツアーとしてマカオ、マレーシア、シンガポールにも進出しました。
そして2016年、ついに中国大陸での本格的なツアーが実現、10月22日の上海公演を皮切りに、杭州、北京、長沙、広州、深センの、合わせて6都市で公演が行われました。
中国公演のポスター
舞台を通して印象的だったのは、中国の観客達の歓声や拍手。人気キャラクターが姿を現すたびに、会場が湧き上がります。
主人公ナルトの登場シーン
出演者たちのセリフは日本語なので、舞台両側に設置されたモニターに中国語訳が表示されます。ですが、お客さんのほとんどは舞台に釘付け。熱心な原作ファン達は、ストーリー展開やセリフ回しが頭に入っているのでしょう。これまた、有名シーンが再現されるたびに大きな歓声が上がります。
ナルトの螺旋丸
カカシの雷切
プロジェクションマッピングをフル活用して必殺技を再現
上の写真のような必殺技を放つ場面以外にも、トランポリンを利用した演技や、天井から吊るした布をつかんでの空中パフォーマンス(エアリアル)など、アクションが満載。その派手さは国民性に合うのかもしれません。中国のお客さんも大満足の様子でした。
トランポリンを活用した忍者アクションに歓声が上がる
何を隠そう、NARUTO世代ど真ん中の筆者。今回の舞台の内容が、ちょうど筆者が小学生の時に連載されていたストーリーを題材としていたため、感動のシーンなどは涙無くしては観られませんでした。目を潤ませながら周りを見渡すと、同じように泣きそうな表情の人がちらほら。子供の頃に読んで育った思い入れある物語を、こうして北京で追体験し、北京の人々と共有できるというのは、非常に感慨深いことです。
中国公演というだけあって、現地の人たちのためのファンサービスもありました。
食いしん坊のキャラクターが中国語で「肚子饿了(お腹が空いた)」とつぶやくと、その仲間が「任務完成后吃什么?(任務が終わったら何食べる?)」とこれまた中国語で質問。
それに対しさらにもう一人が「冰糖葫芦!(サンザシ飴!)」と答えるというユーモアたっぷりのやり取りに会場は大ウケ。サンザシ飴は、中国の代表的な昔ながらのお菓子です。
また、カーテンコールでは、登場人物全員が一堂に会してポーズを決めます。主役がマイクを持ち「你们喜欢我吗?(俺のことが好きかい?)」と観客に問いかけると、会場全体から息のあった「喜欢!(好き!)」というレスポンスが返ってきました。
日本の漫画やアニメの中国人気はよく知っているつもりでしたが、こうして舞台の会場に来て、その人気の「温度」を、身を以て知ることができた体験でした。
出演者勢揃いで会場のテンションは最高潮!
(文:梅田 謙)
ⒸKM, S/S/LSN2016(写真提供)
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