中国高校生長期招聘事業第一期生帰国前報告会と歓迎会がこのほど、日本国際交流基金により東京都内で開催されました。中国の高校生32名とそのホストファミリーの方々、日本外務省関係者及びその他の関係者約150名がこれに参加しました。
1、 終了証を手に記念写真を撮影
「中国高校生長期招聘プログラム」は日本の平成17年度補正予算「日中21世紀交流事業」の一環として昨年度新たに立ち上げたものですが、その第一期生の32名は昨年9月に来日し、南は沖縄、北は北海道など日本各地の高校で11ヶ月の高校生活を送りました。
これら32名の高校生は中国各地の高校から選ばれ、国際交流基金担当者の面接を受け合格し、日本に来たのですが、一人っ子のこれら高校生は中国の家族や友人と離れて、まったく未知の環境の中で大なり小なりホームシックと戦いつつも、日本の各高校で日本の高校生と共に勉強に励み、部活に精力的に取り組み、そして友人作りやホストファミリーとの関係作りにも積極的に取り組んできました。
2、 研修生活を報告する研修生
日本に来る前に6ヶ月しか日本語を勉強していなかった高校生もいるんですが、日本での11ヶ月間にわたる勉強やホームスティーなどをして、綺麗な日本語で話す高校生はかなりいます。報告会で、日本語で勉強のことや部活などを紹介して盛んな拍手を博しました。
中国蘇州中学の高校生・王蘇嘉さんを取材しました。王さんは沖縄県尚学高等学校で勉強しました。「日本の学校で勉強して感じたことは、日本の学校教育は学生の能力学習やスポーツに大変力を注ぎ、同時にチームワークの重要性を強調しているということです。沖縄での生活にも慣れ、好きな食べ物は沖縄そばです。沖縄の方々は素朴で、世話好きです。今まで私が持つ日本人へのイメージを改めました。沖縄は大好きになりました」と王さんは言いました。
3、 中国蘇州の研修生
北海道立命館慶祥高等学校で勉強したウ翰清さんに聞きました。ウさんは中国遼寧省瀋陽市の出身です。「中国に比べ日本の学校の授業内容は易しくて圧力は全然感じません。日本の高校生は授業以外のことに大変興味を持ち、部活はよく行われています。寮に住んでいたのですが、日本の生徒とよく付き合いました。それから日本人の家にも招かれたことがあり、みな素直でよくしてくれました。中国の学生は学習ばかりしていて、課外活動などはあまり参加しません。ところで、日本の高校生達はよくスポーツをやりますね。うらやましいです。今は高校三年生ですが、できれば日本の大学に入りたいです」といっていました。
ところで、国際交流基金の関係責任者によりますと、中国高校生長期招聘事業第二期生約40名は今年9月に日本を訪れます。
(カメラ:kokusei)
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