Q:4月18日、中国では鉄道のスピードアップが実施されたそうですね。列車の旅が格段に快適になったのではないかと思います。今回のダイヤ改正で、主要都市間ではどのくらい所要時間が短縮したのか、また、新たに導入された車両について紹介してください。
A:これまで、中国を走る列車の車両番号は、アルファベット「K」「T」「Z」「L」+数字で表示されていました。「K」は快速、「T」は特急、「Z」は直通特急、「L」は臨時便を意味しています。なお、数字だけの便名もありますが、これは鈍行です。
今度導入された列車は、アルファベット「D」から始まります。「D」とは、"動力車両、エンジンのついた車両"という意味です。これまでの列車は、先頭車だけにエンジンがついており、ほかの車両にはエンジンがなかったので、スピードがそれほど速くありませんでした。新しい列車には、複数の車両にエンジンが搭載されているため、スピードアップが実現したのです。
この新型列車が導入され、主要都市間の所要時間はおおむね1時間か2時間ぐらい短縮しました。北京から上海までの運行時間も、1時間ぐらい短縮しました。
ちなみに、新たに導入された車両は、中国の吉林省の長春市、河北省の秦皇島市で製造されています。一部はドイツや日本の技術を取り入れましたが、大半は中国が自ら設計して作られたものです。(任春生)
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