15日付けの西日本新聞によると、九州国立博物館の三輪嘉六館長らは14日、中国江蘇省の南京市を訪ね、中国三大博物館の1つとして知られる南京博物院と文化交流協定を締結したという。
九州国博が協定を結んだのは韓国の2博物館に続いて3館目。協定の柱は(1)共同研究、学術シンポジウムの共同開催、文化財と研究資料の相互貸借(2)博物館の活動に関する情報や資料の交換(3)研究者の交流など。同日、南京博物院側は「九州国博に南京博物院の文物を展示するコーナーを設置したい」との希望を示した。
南京博物院は42万点の文化財を所蔵し、うち2000点以上が国宝級の文物という博物館で、専門員約170人を擁する研究拠点でもある。九州国博はこれまで、江蘇省の泗水(しすい)王陵から出土した木製副葬品の保存修復に技術協力を行い、連携を深めてきた。
九州国博は南京博物院に続いて、中国・内モンゴル自治区における文化財の保存修復を支援する方針も打ち出している。
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