一月中旬、"無錫旅情"デビュー20年ーー中日経済貿易観光文化交流大会が東京で行われた。

　大会が始まる前に無錫市政府の貢培興常務副市長は無錫について日中両国のマスコミに紹介した。

　その内容の一部をかいつまんでご紹介しておきます。

　江蘇省無錫市は中国の揚子江デルタの中心地域に位置し、江陰、宜興と言う二つの県クラスの市と崇安区、南長区、北塘区、錫山区、恵山区、濱湖区及び新区等七つの区を管轄に置き、総面積は4788平方キロ、総人口は560万人。

　無錫市は、「中国投資環境最良都市」、「中国で最も競争力を持つ都市」、「中国で最も将来性のある都市」と評価されている他、また、「中国で経済活力に溢れる十大都市」と「中国ブランド経済と市」、雑誌「フーブス」により四番目の中国最良商業都市としてランクされた。

無錫ーー江南地方歴史ある文化都市

　3000年余前に、周王朝の太王子である泰伯が梅里（今の梅村）に来て城を築き国を建国した。ここが「呉」の文化の発祥地である。近代に入り、無錫は外国の先進的技術を導入する気風が盛んで、後に江南地方の「魚と米の里」、「米市場」、「シルク市場」と「布の埠頭」に発展した。これは無錫の民族商工業と郷鎮企業の発展、対外経済の発展にしっかりした基礎を作り上げた。

　無錫は人材輩出の町と言う誉を持っている他、詩人李紳、画家顧がい之、地理学者徐霞客、画家徐悲鴻、国学大師銭鐘書、科学者周培源と銭偉長、音楽家華彦釣（名曲「二泉に映える月」の作曲家）等数多くの名人を生んだ地でもあった。現在、中国科学院と中国工程学院の院士の内、無錫出身の院士が67名いる。

無錫ーー揚子江デルタ地区の経済中心地

　二十世紀二、三十年代、無錫の民族商工業が発展し、中国民族商工業の発祥地とされ、「小上海」と呼ばれるほどだった。七、八十年代になると、郷鎮企業が勢いよく現れ、後の対外開放型経済の発展によい基礎作りをした。2005年無錫は江蘇省において小康社会という目標を実現した二都市の中の一つとなった。2006年無錫のGDPは3300億人民元に達し、一人当たりのGDPは7000米ドルを超えるようになり、財政収入は508億人民元、一般予算収入は218億人民元を実現した。

無錫ーー先進的現代製造業基地

　無錫では、電子情報、機械電気一体化、自動車製造、高級紡績とファッション、バイオ医薬及び新素材等を中心とする五つの産業が形成され、揚子江デルタ地区における重要な製造業中心地の一つとされた。現在無錫は国際戦略をさらにおし進め、「シリコンバレー」、「クリスタイルバレー」及び「医薬バレー」等の三大産業集積を積極的に築き上げ、環境保護、新エネルギー、バイオ医学と言う戦略的産業を積極的に発展させ、工業構造をベースアップさせている。無錫はまた、海外留学経験のある人々の無錫での事業を起こすことに力を入れ、自主的な創造及び科学技術による創業を促進させ、市全体の創造能力を向上させ、創造型の都市作りに力を入れている。

無錫ーー活気に溢れる投資スポット

　無錫には現在、外資系企業が1万社を超え、外資利用は安定した成長を見せ、対外貿易は絶えず拡大している。無錫の貿易パートナーは日本、EU、アメリカや東南アジア諸国等200以上を超えている。世界上位500社の中無錫に進出した会社が72社あり、134のプロジェクトに投資した。中には、米国のGE、仏のプジョー（Peugeot）、英国のAstraZeneca 、独のSiesmens、日本のソニー等がある。

無錫ーー風光明媚な観光都市

　無錫は中国国家クラスの優秀観光都市と国家園林都市を擁し、秀麗かつ多彩な山水と三千年の歴史を持つ呉文化を擁している。無錫には、太湖の絶景を代表するげん頭渚公園、寄暢園、天下第二泉、善巻洞、霊山大仏、薛福成故居、映画テレビドラマ撮影基地「三国城」、「唐城」、「水滸伝」等の観光地がある他、瀬戸物の町?宜興、宜興は昔から紫砂急須を生産する地としてよく知られ、近年宜興観光も人気を集めている。無錫を観光で訪れる国内外の観光客が年々増え、2006年無錫が受け入れた海外の観光客だけで76万人に上った。

無錫ーー日系企業の最も多い都市

　今から20年前の1986年5月、日本東京急行電鉄株式会社の投資により無錫における日系企業第一号??無錫大飯店有限公司が設立された。その後日系企業が平均年間50社、契約登録投資額約2億米ドルの速さと規模で無錫に進出し、現在すでに1081社に達した。その中、世界上位500社にランクされる日本の大手企業38社が無錫で79社の現地企業を設立し、総投資額が78億米ドルを超え、日本は無錫の第一位の貿易相手国と5番目の投資国と地域となっている。この他、無錫は日本の明石市と相模原市と友好都市関係を結び、この20年間無錫を観光で訪れた日本人が延べ200万に上り、約3000人の日本人が無錫で暮らしをしている。無錫はこれまでに文化交流団を7回も日本に派遣し、中日美術界の交流活動も盛んに行われている。

　貢培興無錫常務副市長によると、無錫、江陰と宜興の関係者から大型代表団はこの後、大阪や横浜を訪れ、現地企業と無錫への投資や技術協力などについて懇談会を開く予定となっていると言うことである。