駐日中国大使館主催の日本青年海外協力隊派遣20周年を記念する行事がこのほど行われました。
行事には、孔ゲン佑駐日臨時代理大使や海部俊樹前首相、日本外務省関係者、日本の青年海外協力隊員OB・OG等の方々が参加しました。
挨拶に立った孔ゲン佑駐日臨時代理大使は、日本の青年海外協力隊員が中国での献身的な活動展開を称え、今後とも中国や世界各国での活動継続を希望しました。孔ゲン佑駐日臨時代理大使はさらに、中国の若者もアフリカなどでボランティア活動を行っていると述べ、中日の若者は手を携えてこうしたボランティア活動を続けていくよう要望しました。
今は世田谷区立三宿中学校夜間学級の教諭をしている外山勝英さんは、1992年から94年までの二年間、風景のとても美しい桂林市教育学院で中学校の先生達に視聴覚教育の方法を教えてきました。外山さんは、中国で色々なものを得ましたが、強く印象に残ったことは現地の人々が暖かく迎えてくれたことだと述べました。
7年間日本の幼稚園で働いたことのある岩出加奈さんはその経験を生かして、1999年から2001年まで、広西チワン族自治区南寧市のある幼稚園で働きました。岩出さんは「中国人の懐の深さに感銘を受けた。私自身も内面から変化が起こり、あらゆることに対し柔軟に対応できるようになった」と感想を述べました。
関係資料によりますと、日本外務省と中国科学技術部と結んだ協定により、日本は1986年から、中国に青年海外協力隊員を派遣しはじめ、2006年9月までに合計632名の日本の若者を、中国の遼寧、広西、湖南、吉林、湖北などに派遣し、主として日本語教育、教育文化、保健衛生や農林水産などの活動に従事してきました。現在72名の日本の若者が中国で活躍中だとのことです。
カメラ:kokusei
|