Q.「日本語部の皆様、明けましておめでとうございます。おかげさまで、我が家もつつがなく新年を迎えることができました。中国の近現代文学が好きなぼくは、いま、老舎の「茶館」を読んでいます。流麗な、美しい文体です。書物で学んだ言葉を、中国人と話すときにさっそく使ってみました。『久仰大名!』と言ったら、笑われてしまいました。でも、おかげで良い友達になれました。」
A.老舎(1899ー1966)は、中国を代表する作家です。北京の庶民生活に対し深い愛情が込められた、ユーモアあふれる文章が特徴で、なかでも『茶館』は彼の代表作となる戯曲です。
ちなみに、加藤さんがおっしゃっている『久仰大名』とは、中国語で「お噂はかねがね伺っておりました」、やや仰々しい挨拶です。このような言葉を実生活で使うと、やや滑稽に聞こえるかもしれませんね。
でも、小説や戯曲から中国語を学ぶというのも、ひとつのやり方。また面白い作品が見つかったら、教えてくださいね。
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