「日本映画週間」が、11月18日から24日まで、北京で行われました。この「日本映画週間」は、往年の名作から今年公開されたばかりの新作まで、日本映画11本を一気に上映するイベントです。イベント開催期間中、中日の監督による座談会や講演などが6回行われました。関係者らは、互いの国の映画に強い関心を持っているようでした。19日、北京電影学院で開かれた日本の篠田正浩監督と中国の田壮壮監督の座談会を取材してきました。篠田監督が中国映画に対し、次のようにコメントしていました。
「中国の若手映画人は、日本の映画人に大変な衝撃を与えている。これはハリウッドからの衝撃とまったく質が違う。陳凱歌監督や田壮壮監督・・・中国映画はドラマティックでダイナミックで、目を奪うばかりだ。人間・歴史・政治の関係を描き出す中国映画作家たちのデリケートな感覚に敬服している」
この座談会は1時間半ほどでしたが、篠田監督は田壮壮監督との対談形式で、中国映画界の現状や映画人材をいかに育成していくかについて、意見を交わしていました。
一方、田壮壮監督は、1952年北京出身の映画監督で、名門・北京電影学院ではチェン・カイコー監督やチャン・イーモウ監督と同級生だったそうです。「青い凧」「春の惑い」などの代表作をもつ中国を代表する映画監督の一人です。
田壮壮監督は、日本映画について、次のようなコメントをしていました。
「実は、東京を訪れたことが何度もあるよ。もう、北京なんかより、東京のほうが詳しいかもしれない。尊敬する小津安二郎監督の墓参りのため、鎌倉に行ったこともある。90年代の初め、黒澤明監督にインタビューしようとしたこともあるが、そのときは監督の体調が悪くて実現しなかった。そのくらい私は日本映画から影響を受けている」
この二人の監督は、映画に対する姿勢が非常にまじめで、お互い非常に尊敬しあっているのが印象的でした。
今度の「日本映画週間」には、いい作品が多く公開され、映画ファンとして非常に楽しめるイベントでもありました。中国の観客は、映画を通して、日本人の性格や生活スタイル、ものの考え方などを知ることができたのも、非常によかったと思っているようです。
「日本映画週間」の閉幕式は北京電影資料館で開かれました。中国の映画ファンがつめかけ、満員となっていました。そして、この閉幕式で、今回の上映作品について、観客投票が行われました。その結果は、「観客が選ぶ最優秀作品賞」は「幸せのスイッチ」、「最優秀感動作品賞」は「手紙」でした。家族の絆を描くヒューマンドラマは中国で人気が高いようです。
2007年には、「中国映画週間」が東京で開かれます。日本の皆さん、是非お見逃しなく。(取材、撮影:任春生)
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