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殷絮の 山梨からこんにちはーー日本一高い山に登った(五)
   2006-11-07 13:33:59    cri

 こんにちは、殷絮です。2006年6月から半年間、テレビ山梨で研修生活を送っています。日本で見たこと、感じたことを、毎週レポートさせていただきます。よろしくお願いします。
 
 山小屋のベッドで休んでいると、ほかのスタッフたちが相次いで起きはじめました。時計を見たら4時過ぎでした。ご来光が見られるのは4時40分前後だと店員さんが前日教えてくれていました。ご来光の撮影準備もありますから、みんな早めに起きて仕事をはじめたようです。
 
 布団から出たら、ものすごい寒さを感じました。7月の下旬なのに、持っている服をすべて重ねて着ました。それでもなんとなく物足りないような気がします。山小屋を出て、強い風に吹き飛ばされそうになり、一歩退いてしまいました。夏の富士山は北京の真冬ぐらいの寒さです。

 時間は4時10分ごろでしたが、まだ真っ暗でした。回りはご来光を見るために集まってきた人ですでにいっぱいでした。寒さの中で、みんなご来光が顔を出すのを首を長くして待っていました。

 薄雲のあいだから光がもれてきました。この光が少しずつ広がっていき、黄色からオレンジ色に変わりました。山の上から眺めているのに、すぐ手が届きそうなほど近くに感じます。ついに、丸い太陽が姿を現しました。回りが明るくなって、新しい一日が始まりました。
 
 富士登山の2日目、今日は頂上目指して頑張らなければなりません。朝は山小屋で白いご飯に生卵をかけ、のりと一緒に食べました。温かいみそ汁も飲んで、今日の登山に向けて体力をつけるために、たくさん食べました。
 
 さっそくみんなそろって、二日目の登山に出かけました。初日の経験もありますし、頂上までかなり近いですから、みんな急がず確実に一歩一歩進んでいます。わたしも途中で出会う人たちに「おはようございます」と挨拶をしながら、自信を持って、頂上に近づいていきました。1時間後に浅間神社に着きました。一休みした後、日本で一番高い富士剣が峰に向かって出発しました。
 
 坂道もそれまでよりずいぶん緩やかになりました。1時間後に標高3776メートルの富士剣が峰に着きました。頂上に着いた瞬間、途中のつらさをすべて忘れてしまいました。また来たいなあと思いました。

(終わり)


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